ナシオの巣

鉄道旅やら好きな事を気ままに

ブログはじめたお

 

皆さん初めまして自堕落に生きてる人間の様な何か、ナシオでございます。

自分は主にyoutubeの方で旅動画や茶番動画の投稿をメインに活動しており現在登録者は850人程とまぁ、何とも言えない規模です。

今は溜め撮りしてある動画を投稿しておりますが、ここである事に気付いてしまいました。

それは…

 

 

動画が…消化できない!!

 

 

一応活動は再開して動画を消化し始めたとはいえ失踪前の分を合わせると余裕で15本くらいは作る事ができ、またその動画を作るのもかなり遅い(早くて月1本程度)

そして、その間にまた旅に出てさらに撮り溜めが増えていく…



そこで私は考えた



ブログだったら簡単に消化できんじゃね?と(単純)




なのでブログを始める事にしました。

ここでは主に過去に自分が行ってきた鉄道旅の様子やそれ以外の動画にはできないようなもの(まだ決まってない)を投稿していこうと思います。

なお鉄道旅に関してはブログにした後にもしかしたら動画化するかもしれないのでネタバレになる事もあるかもしれないし、ないかもしれない…自信が無いから辞めとくわ。

 

というわけで友達ほぼ0、ファン0人、文章力0、動画制作能力0、3日坊主の私が果たしてどこまでいくことができるのか?伸びしろしかないので皆さん期待しておいてくださいね!!!!!!!!!

 

それではまた次のブログor動画でお会いしましょう〜またの〜yeah!

 

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小樽大観光編「鉄道旅ブログ」

 

 

 小樽を歩く

 

あわてて駅前を取っていた前回は気づかなかったが、この小樽駅はかなりシックなデザインとなっている。各乗り場と改札を結ぶ地下通路は壁が茶色いタイル風になっており、コンコースにはたくさんのランプで彩られている。昭和というよりかは大正時代って感じだ。

 

改札を通り外に出ると1日前の朝に分かれたsyun君が出迎えてくれた。

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まずは駅前にある鐘を鳴らす。この鐘はむかい鐘といって、かつて駅に列車がやってきた際にそれを知らせる為に使われていたものだ。下り列車は2回、上りは3回鳴らしていたそうな。

ただこれが列車を迎えるために使われていた事は知らず、パワースポットにある恋人同士が結ばれる為の何かだと勘違いして鳴らした。

 

小樽といえば海産物や運河だ。もちろん運河は見に行くが一番の目的はやっぱり小樽市総合博物館だ。

小樽駅から博物館まではまっすぐ行けば徒歩で15分程。駅前からはバスも出ていてそっちを使った方が便利なのは当たり前だが、小樽の街並みを楽しむために、あえて歩きで行くことに。

 

小樽という街は北海道の中では、かなり歴史のある街だ。なので歴史ある建築物もたくさんあるのかな~と思って街を歩いたが、実際はそうでもなかった。もちろんレンガ造りの建物も所々にはあるが、さすがに今風のコンクリート造りがほとんどだ。

 

手宮線跡

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駅から延びる中央通を歩いていくと見えてくるのが、この手宮線跡。手宮線は小樽市手宮から現南小樽駅まで伸びていた路線だ。この路線はJRの前身である国鉄のさらに前身である官営幌内鉄道という鉄道事業者によって開業された北海道初の鉄道。

港にやってきた荷物を輸送したり、沿線住民を輸送したりと貨物・旅客輸送両方で活躍していたが、利用客の減少により1962年に旅客輸送は廃止。その後は貨物輸送のみ続けられたがそれも需要が減っていき1985年に完全に手宮線は廃線となってしまった。

今となっては遊歩道として整備され、線路の上を歩くことができる。

 

小樽運河

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中央通りの一番奥まで進むと見えるのが、小樽を代表する場所「小樽運河」だ。この小樽運河は、自然に造られた河川では無く、人工的に造られたもの。

北海道がまだ未開拓の僻地であった時代、北海道を開拓するために海陸連絡地として栄えたのがこの小樽という街だ。そして、その船を受け入れていた小樽港が徐々に手狭になり、倉庫へ直接船を持っていくために建設されたのがこの小樽運河だ。現在は、小樽港が埠頭が建設されて発展し、捌ける船の量が増えたため手宮線と同様に役目を終え、観光地として生きている。

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別の所から撮った写真。なんか異世界転生もののアニメに出てくる景色みたい。

 

小樽市総合博物館(本館) 

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駅から歩いておおよそ1時間、やっと博物館に着いた。歩く選択をしたのは自分とはいえ、さすがに疲れた。

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入館料は大人400円。普通に入館券を買おうとしたが窓口の人に運河館との共通券の購入を勧められた。同行者のsyun君は帰りの飛行機の関係で買わなかったが、自分は少し迷った末に共通入館券(600円)を購入した。

 

この博物館の魅力は鉄道車両がたくさん展示されている所だ。

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入ってすぐに見えるのが国鉄7100形機関車しづか号だ。先ほど少し触れた手宮線で使われていたアメリカ製の機関車であり、最初に北海道を走った機関車でもある。

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屋内は主に資料の展示がメインだ。

今の写真は鉄道を建設するにあたり重要な作業である測量の様子を俯瞰して見たもの。

屋内ではたくさんの資料の展示があるが、あまり写真は撮っていない。というか撮るのを忘れたので紹介はここまでとさせていただいて屋外にでる。 

 

屋外は車両の展示がメイン。その量はかなり多くこれらをじっくり見て回れば数時間は余裕でつぶれそうだ。

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DE10の503号機。この機関車が誕生する4年前に誕生した幹線用のディーゼル機関車DD51をアレンジしたもの。重量はDD51と比べると20t近い軽量化が施され、主に線路規格の低いローカル線に導入された。

貨物列車や旅客列車さらには車庫の入れ替えも担当し、当時全国のローカル線でSLを置き換え近代化に大きく貢献した機関車だ。

展示されているこの車両は500番台に分類される。

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こいつはマニ30。おそらく日本でこの車両を展示しているのはここだけだろう。

この車両は荷物車というジャンルに分類される。といっても他の車両のように郵便物やそれに準拠する小荷物...ではなく現金を輸送していた。そのため見た目も中身もかなり特徴的だ。

その中で一番特徴的なのは全身が青の塗装で覆われ、窓がほとんどない所だろう。窓があれば開放的にはなるが、現金を輸送する以上それは防犯上窓というものはあってはならないものなのだろう。

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マニ30が展示されている場所はホームが設置されており、普段列車に乗るときと同じ目線で保存車両を見る事ができる。

そんなホームの先頭はこのように、かつて北海道の鉄道の最前線で活躍した名車が展示されている。

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これがキハ82系。札幌~釧路を根室本線経由で結ぶ「おおぞら」札幌~函館を室蘭線経由で結ぶ「北斗」同区間を函館線経由で結ぶ「北海」等々北海道の幹線を特急として走りまわった名車だ。

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真ん中に展示されているのがC55形機関車。1930年代に当時の亜幹線(東北本線東海道線といった主要路線)や丙線(それ以外の地方路線)等々様々な路線で活躍できる機関車として製造された。後にC55の改良版として製造されたC57の方がたくさん製造され、影は薄くなったが性能面での評価は良く長期間の活躍を見せた。

このC55が最後に活躍したのが宗谷本線という事もあって、北海道との結びつきが強い機関車だ。

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C55の隣がED76。先代のED75が北海道初の国鉄電気機関車であったが、運用面でトラブルが多く制約があったことからその代わりとして製造された機関車だ。主に函館本線といった幹線の旅客客車列車の運用に使われていた模様。

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これはキ1567。もともと単線用の除雪車キ550を複線用に改造した車両。

 

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これがキハ03。この形式の元となったキハ01がバスの設計を利用して造られた日本初のレールバス。最初はそのキハ01が北海道のローカル線で利用されていたが、耐寒耐雪への配慮が足りなかったことから本州に左遷され、その代わりにやってきたのが写真のキハ03だ。

こうしてキハ03が北海道で活躍し始めたが、耐用年数の短いバスの設計を利用したためにすぐにガタがきてしまい結局キハ01・02・03はすぐに廃車になってしまった。

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アイアンホース号。この車両はこの博物館が開業したのに伴い、アメリカの保存鉄道から輸入された車両。他の保存車両は動かさない静態保存という形で保存されているが、このアイアンホース号は動かすことができる。

整理券を買えば後ろに連結されている客車に乗れ、アトラクションとして楽しむことができる。

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屋外展示場の端っこには雑多な国鉄気動車が連結した状態で展示されている。

その先頭を飾っているのがキハ56の23だ。このキハ56という車両は北海道向けの急行型気動車として1961年にデビューした車両だ。

 

ある程度楽しんだので本館を後にし、別館の方へ向かう。

本館と別館は近そう...って感じるが歩いてみると15分はかかる模様.。もはや本当に別の博物館じゃね?って思いつつ歩く。

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運河館に向かう途中に現れたのがこの倉庫。旧右近倉庫というらしくかつて小樽が倉庫街であった時代の面影を残している貴重な建物だ。

 

小樽市総合博物館(運河館)

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運河館に着いた。行きは気づかなかったが、小樽という街は右近倉庫のような小樽にしかないような建物が点在しているのでなんだかんだで飽きなかった。ただ疲れた。

 

運河館は本館と違って鉄道要素はほぼ皆無に近い。そのため鉄道ファンからはあまり見向きはされなさそうだがそれなりに面白いと思う。

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これが札幌と小樽の人口のグラフ。今でこそ札幌は人口200万都市で北海道で一番人口が多い場所であるが、つい100年前は小樽・函館の方が人口が多かったのだ。

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これが貿易船で扱っていた品々。味噌・醤油・砂糖といった調味料全般、陶器や漆器といった特産品、さらには医薬品等々様々なものを取り扱っていたようだ。

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大体どこの博物館にもある昔の建物を再現したコーナー。

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続いてこちらが第二展示室。最初の所は産業・文化がメインとなっているが第二展示室は自然がメインとなっている。

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これが北海道の自然の実物大模型。こういった自然は立ち入らない...というか立ち入ったらたいてい危険な目に合うので行ったことはないが、イメージ通りって感じだ。

後これ、ものすごくクオリティが高い。最初にこれを見たときはなぜここに動物が...って絶句するくらいにはクオリティが高い。皆さんも他の展示物に興味がなかったとしても是非これを見る為だけに運河館に入ってほしい。

 

高速バスにタダ乗り 

 

小樽観光はこれにて終了。他にも見どころはあるにはあるが、時間がもう遅くて閉まっている所がほとんどなので帰路につくことにする。行きは鉄道と路線バスの組み合わせで来た。帰りはさすがに鉄道オンリー...ではなく高速バスで帰る。

実は北海道フリーパスとHOKKAIDO LOVE 六日間周遊パスはJR北海道バスのおたる号に限り高速バスに乗ることができる。

北海道フリーパスの利用可能な設備の欄には

 

ジェイ・アール北海道バス線に乗り降り自由です。ただし、札幌~旭川間、札幌~帯広間、札幌~紋別間、札幌~えりも間、札幌~広尾間の都市間バス及び臨時バスを除きます。

 

JR北海道バスの高速バス路線のほぼ全てが利用できないと言及されているが、ここに唯一書かれていない高速バス路線が札幌~小樽間を走る、高速おたる号だ。

他のバスは電話や窓口であらかじめ予約しなければいけないが、おたる号だけは予約不要で乗ることが出来るのがフリーパスに乗れる要因とみた。 

 

とはいえさすがに心配になってあらゆる旅ブログを事前に見ておいたが、北海道フリーパスで高速おたる号に乗っている記事は見当たらなかった。

なので今回、私が実際に乗って確かめてみようではないか

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そう意気込んでやってきたのは小樽駅ではなく、駅前にある北海道中央バスターミナル。ここを拠点に札幌方面や鉄道が弱い余市ニセコ方面へのバスが発着している。高速おたる号はJR北海道バス北海道中央バスの共同運行便であるため、どちらの会社のバスもここから発車していく。

 

ターミナルに着くと北海道中央バスのおたる号・札幌行きが発車する直前だったが、それはスルー。次に来るJR北海道バスの便を待つ。

このおたる号は需要が多い区間を走る事もあって、本数はかなり多い。時刻表を見てみるとルートが3つありこれら全てを合わせるとだいたい10分に1本は来る。

しかしこのご時世、バス利用客は少なくなっており、需要に応じていくつか便が運休になっていた。それだけだったらいいが、運の悪いことに乗るはずであったJR北海道バスの便が運休になっていた。遅くなるのは残念だがもう10分待つことに。

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バスがやってきた。北海道内で高速バス・観光バスタイプの車両に乗ったことは何回かあるが、道内の高速バス路線に乗るのはこれが初めてだ。

乗る人はICカードで運賃を支払うか、着いた時に現金を支払う方法。一般の路線バスと仕様は同じだ。

コロナ対策として、前面がよく見えるマニア御用達の席が封鎖されているバスが多くなってきたが、おたる号では開放されていた。ありがたく座らせていただいた。

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路線バスに準拠した走りを見せる

バスは10人程の乗客を乗せて発車。ここからバスはしばらく小樽の市街地を国道5号線経由で走っていく。小樽市内でも乗降は認められているので札幌への都市間高速バスだけでなく、市内利用も見据えた路線バスとしての性格も併せ持っている。

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 しばらく走ると小樽ICに到着する。バスはここから札幌自動車道を通り札幌へ向かう。ICを通る直前あたりからシートベルトを着用するように注意が促され、それが高速道路への進入の合図みたいなものだ。

 

そのままバスは高速道路を快調に走り、札幌西ICで道道124号へ移り終着の札幌まで下道で向かう。

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高速道路を降りた直後

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時計台前付近。

ターミナルはすぐそこ。

 

終着の札幌バスターミナルに到着。自分以外の乗客は皆、現金かICカードを利用して出ていっており、フリーパス利用は自分だけだ。もしフリーパス利用がダメだった場合に後がつっかえると申し訳ないので一番最後に出る。

 

そして、運命の時...果たしておたる号にタダ乗りできたのか...?

 

 

 

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出来ました

 

最初運転手さんにフリーパスを見せたときは、じっくりとフリーパスを見つめており運転手と自分の間に流れる空気が張りつき、これはだめか...と感じ正規運賃680円を払う準備を始めようとした瞬間「大丈夫です。ありがとうございました。」とバスから出てもいい宣言。

やったぜ。

ホテルにチェックイン 

さて、バスを降りた後はやる事を考えていなかったのでホテルへ向かった。

 

今回は札幌夏割で宿泊代が5000円割引になることをいいことに、朝飯付きで予約をした。

しかし受付中に言われたのが、ホテルには朝食として和食メニューと洋食メニューがあるのだがコロナの影響で洋食メニューが作れないとのこと。

朝はパン派の自分にとっては残念だが仕方ない。若干腑に落ちない気分でもあるが受け入れよう。

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これが部屋

普段ドミトリータイプの部屋ばっかり泊っているのでこういったビジネスホテルでも豪華に感じてしまう。

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冷蔵庫を開けてみると無料のペットボトル水。これはもう豪華ホテルですわ。

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そしてこの緑色の物体がスマイルクーポン。札幌夏割ではホテル代の割引だけでなく、一人一泊三千円分のクーポンの配布も行っている。ちなみに今回ホテルグレイスリー札幌のシングル朝ご飯付きプランが、札幌夏割の割引を受けて2500円。そこから3000円分のクーポンを貰ったので実質500円貰ってホテルに泊まっている事になる。これは儲けものだ。

しかし、このスマイルクーポンはホテルによっては既に配布を終了している場所も出てきており、事実1日目に泊まったホテルでは割引は受けられたものの、クーポンは配布終了しており貰うことはできなかった。なので今回貰うことができたのは本当に運がよかったと言える。

 

ホテルの部屋に荷物を置いた後は、ちょっと早いが風呂に入った。

風呂を出たのが夜の7時過ぎ。せっかくだから1日目に行ったものの、霧とリア充しか見えず散々な結果だった藻岩山へ上りに行こうと考えたが...

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既にロープウェーは運行終了していた。どうやらおたる号を札幌で降りた時点で終わっていたらしい。

 

しばらくホテルでダラダラしたのちに夜ご飯を食べに外に出た。

札幌には様々な名物料理がある。北海道中の名物料理が流通される札幌市中央卸売市場からやってくる海産物を使用した海鮮丼や北海道の王道郷土料理のジンギスカン、北海道一の芸人大泉洋がプロデュースしたこともあるスープカレーなどなど...。とにかくたくさんある。どれを食べに行こうか...。

どれも魅力的だが、選ぶのがめんどくさくなって結局

 

札幌といったら味噌ラーメンだ

 

という安直な思考で1日目の昼にも食べたが、ラーメン食べる事に決定。

というわけでラーメンを求めて1日目にも行ったラーメン共和国へ向かう。どうやら白樺山荘というラーメン屋がおすすめらしい。しかし、着いてから気づいた。ラーメン共和国ではスマイル共通クーポンが使えないのだ!さすがに観光客がガッツリやってくる所ではクーポン使えないらしい。これはやられたなあ...(調べてないのが悪い)

クーポンが利用できる店を調べてみると、共和国では使えないがすすきの店では使えるらしい。

というわけでわざわざ白樺山荘のラーメンを食べにすすきのまで歩くことに。

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札幌の繁華街をひたすら南に歩いて着いた。単純に札幌駅からすすきのまで距離があったり、道に迷ったりした結果、なんやかんやで40分くらいかかってしまった。

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注文したのはノーマルの味噌ラーメン。

 

クーポンは1000円ごとでお釣りはでないので、ラーメン820円+大盛料金100円+ライス80円の組み合わせで注文することで1円の誤差も出さずに注文できた。

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この後はすすきのの街を横目にホテルへ戻った。途中なぜかこんな写真を撮っていたが、これに関して特に書くことはない。

 

というわけで今回はここまで本日もありがとうございました。

 

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18きっぷで東海道線旅!目指せ京都!「鉄道旅ブログ」

 

 

 

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始めに

久しぶり!みんな元気にしてるかい?

動画もかれこれ数か月放置し、ブログの更新も停滞気味な私ですが何とか元気です。さて、これらの活動を放置してまで最近は何をやっていたのかというと友達と遊んでいました。

というのも2月くらいに友達が

18きっぷで旅に出るぞ」

と言ってきたので色々話し合った結果、3月の始めに京都を起点に旅をすることになりました。そこで友達は、京都までの道中に静岡で寄り道をして天浜線ゆるキャン△ラッピングトレインを見に行くらしくそれに誘われたものの...その日程に被る形で個人的な用事があり、残念ながら京都までは別行動に...。

そこで、どうやって一人で京都に向かうか財布と相談した結果、その18きっぷの1回分を使って、京都まで東海道線でのんびりと向かってみる事にしました。

このコロナ渦の中で!?と思うかもしれないけど、2人という少人数なので許してくださいな。

 

始まりの南越谷駅

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今日のスタートはJR武蔵野線南越谷駅

初っ端から寝坊して20分遅れでのスタート。東北本線上越線経由だったら命取りだけど、今回は全体的に本数が多い区間なので多少寝坊しても大丈夫!

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京都への第一走者は5時52分発の府中本町行き。流石に朝早くだしコロナ渦だし全然混んでいないだろって思っていたが、その予測は外れホーム上にはたくさんの人が列車を待っていた。

駅に一つしかない改札口はめっちゃ空いていたのに...。お前らどっからやってきた!?

当然席に座る事は出来ず立ち席が確定。

これは豆知識だが武蔵野線の埼玉県内の駅は、東川口や北朝霞の一部を除いて大半の駅が、上下線のホームが完全に別になっている相対式構造。そのため進行方向右側のドアに寄っかかっていれば例え座れなくても比較的楽に過ごすことができる。

 

南浦和駅

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そのテクニックを使って混雑する武蔵野線をやり過ごし南浦和に到着。

ここから京浜東北線に乗り換える。

まだ6時ちょっと過ぎにも関わらずこちらもすごい人の数。日本の社畜精神が垣間見える瞬間だ。

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後発の南浦和始発列車に乗ろうかとも考えたが、この後の赤羽から乗る列車は1時間半近い乗車時間がある。もちろん赤羽始発ではないので座れる可能性はかなり低いが、それでも早く赤羽に着いて早く並べば座れるかもしれない...と思って先に発車する大宮からやってくる列車に乗車することに。

 

車内は予想よりかは空いており、幸いにも座る事ができた。

 

赤羽駅 

赤羽に到着。ここで2回目の乗り換え。

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これが赤羽駅の発車票。この赤羽駅京浜東北線宇都宮線高崎線埼京線の列車が一同に会するターミナル駅赤羽駅は北区というれっきとした東京都内にある駅だが、この駅を通る路線は、どれも北関東と東京を結ぶ性質を持つ路線だ。

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3番線にやってきた。

ちょうど湘南新宿ラインの列車がやってくる5番線を、E259系の成田空港行き成田エクスプレス(以下NEX)5号が通過していった。外国人専用のフリーきっぷ「ジャパンレールパス」で利用できることもあって、日本人だけでなく外国人観光客からも人気がある列車だ。しかし昨今のコロナ事情もあって外国人の利用に限らず日本人の航空機利用が激減し、巻き添えを食らってNEXの利用客も激減。その結果、NEXは運用が激減し最近まで毎時2~3本走っていたのが、日中の便は完全に運転取りやめになってしまった。

久しぶりに見る事出来てうれしいと捉えていいのか...分からない。

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NEXが通過した後にやってきたのが6時33分発の上野東京ライン経由の小田原行き。これでいっきに首都圏を縦断する。

京浜東北線の早い方の列車に乗って、早いうちに並んで待機していたが車内はかなりの混雑。結局席に座る事は出来ず...。

この列車の始発駅は高崎線籠原駅で発車時刻は5時33分。そこから東京方面へ向かい、熊谷5時39分、鴻巣5時54分、大宮6時17分と主要駅の時刻を見てもかなり早くに出る列車というのが分かる。にも関わらず圧倒的混雑。北関東の社畜精神はすごい。

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これが朝の尾久車両センター。通勤型車両は朝ラッシュ時間帯であったり、そもそも車両センターに所属していない事もあって全くいない。

その代わりに、踊り子としてデビューするE257系や工臨を置き換えるキヤE195系といった最近話題の車両が留置されていた。

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北の玄関口上野を通り過ぎ、線路が高い場所を走ると東京駅に到着する。ここまでは東北本線の線路を走っていたが、ここから東海道線に入る。

 

上野・東京・新橋の主要駅では乗客の入れ替わりが激しく、そのどさくさに紛れて新橋でクロスシートに座ることができた。やったぜ。

 

トラブル発生? 

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突然ビーーっとうっすらとブザー音が自分の後ろで鳴った。その状態で列車は茅ヶ崎駅に滑り込んだ。音自体は大して大きくなかったので、誰かの携帯の音かもしくは床下からの音だと思っていたが

「車内点検のため一時運転を見合わせます。」

とのアナウンスが。

そのアナウンスの直後に車掌さんや茅ヶ崎駅の駅員さんが合わせて4~5人やってきて、一瞬だけ物騒な感じではあったが特にこれといったことはなく、5分程で運転再開した。多分紙詰まりか、紙が無かったのどっちかだろう。

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平塚~大磯にあるJR貨物相模貨物駅で、相鉄の10000系に遭遇。なぜここに相鉄の車両(しかもJR直通未対応)がいるのかというと、おそらくだが最近相鉄の車両で実施されているリニューアル工事が原因と思われる。相鉄の車両のリニューアル工事は相鉄が行うのではなく、JR東日本長野総合車両センターで行われる。そこまでの輸送の目的にここに置かれているのかもしれない。

本来であれば10000系は10両編成で運用されているが編成の途中で分割されていて5両しかいなかった。

 

小田原駅 

列車は遅れを多少巻き返し、2分遅れで終着の小田原に到着。接続時間は本来3分でそれが1分に縮まったが、接続列車とは対面接続なので割と余裕で間に合った。

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これが事件現場のトイレ。普通に開ける事ができた。

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分かりにくいけど5両編成

そして、これが接続列車の熱海行き。JR東日本東海道線の列車はたいていが10両だが、なんとこの列車は5両編成。朝の小田原では何回か見る事ができる5両編成だが、実際に見たのは初めてだ。

 

当然グリーン車も連結されていないが、そもそも普段から乗らないのでヨシ!

 

小田原~熱海は海が見える所がちょいちょい有り、高い所を走る事もあって景色はいいがトイレに行ってたので写真も撮ってなければそもそも見ていない。まあいいか。気になる人はぜひ見に行ってはどうでしょうか?

熱海駅

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バブル期にブイブイ言わせていた温泉地の玄関口、熱海駅に到着。乗り換え時間は7分だが外に出てみた。

駅舎は新幹線が通る事もあってか、かなり立派。

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これが駅前の足湯。無料でしかも駅前という事もあって人気はあったが、密になるとの事で閉鎖中。悲しいなあ。

 

さて、発車時刻が迫っているので改札に向かったわけだが、ここであることに気づいた。

 

沼津・静岡方面の普通列車は全て3ドアのはずだが、発車表示によると次に乗る沼津行きは何と2ドア。これはまさか...とホームに向かうと

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373系だ!!!!

373系身延線の特急ワイドビューふじかわや飯田線ワイドビュー伊那路東海道線ホームライナー等基本は追加料金を支払わないと乗れない車両だが、間合い運用として普通列車運用に入る事がある。

 

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どこに座ろうか迷ったが、今回は車端部の4人掛けのコンパートメントを選択。

ムーンライトながらといえば繁忙期には指定席が瞬殺される事で有名だが、373系時代は若干訳が違い、この車端部だけ空いている事という現象が起こっていたそうな。これは他の席とコンパートメント席は別々にマルスに登録されており、窓口でコンパートメントと指名しないと駅員さんも

「普通指定席は満席か」

とコンパートメントの空席に気づかず満席と勘違いしてしまうからだとか。ちなみにこの仕様は現在のふじかわや伊那路にも引き継がれている。

 

さて、せっかくの373系ワイドビューチャイムが鳴るかな...って思って楽しみにしていたが、結局ワイドビューチャイムは鳴らなかった。普通列車運用の時は自動放送もかからず肉声放送になるのでそれが原因だと思う。

 

ワイドビューチャイムが鳴らなかった事にほんのちょっとだけがっかりしていると、列車は丹那トンネルに入る。これがまたアホみたいに長くトンネルの全長はなんと7.8km。現在は地形をお構いなしにトンネルでぶち抜く新幹線があちこちに出来たおかげで、これより長いトンネルがあちこちに生まれたが、このトンネルの開通当初は上越線清水トンネルに次いで日本で2番目に長く、現在でも在来線の中では青函トンネル清水トンネルに次いで3番目に長いトンネル(のはず)だ。長いゆえに景色を楽しむことも出来ず、携帯の電波も通じない。現代人にとっても難所の一つだ。

 

 沼津駅

15分程の乗車で沼津に到着。親戚の人やおばあちゃんの家が沼津にあるので、ここまでは比較的見慣れた景色だ。

 

この後乗るのが沼津始発の列車なので、もしかしたら列車番号変更して島田まで行ってくれる...!?って思ったがホームが違うらしく、願いはかなわなかった。

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これが次に乗る島田行き普通列車。さっき乗ったのが、6両編成トイレ付クロスシート車でこの列車は3両編成トイレ無ロングシート。この211系こそが静岡地区の東海道線だ。

車内は座席が半分埋まる程度の混雑率。1時間半ほどの乗車時間なのでこれくらいの混雑はとてもありがたい。

 

373系普通列車では無かったが、この211系の普通列車では両数が短い事もあってか、車掌さんが頻繁に車内を巡回してくる。大体の駅は有人駅なのであまり車掌の世話になる事は無いだろうが、それでも細目に巡回してくる。こういった仕事の丁寧さ・几帳面さが東海の特徴だ。

 

興津駅

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島田行きではあるが、その手前である興津駅で下車。

下車印を貰って改札の外に出る。興津駅は何度も通過したことはあるが、降りたことは一度もない。どんな光景が広がっているかなあと想像してみたが、大体予想通りで駅前には大してめぼしいものは無かった。とりあえず見つけられたのは土産屋さん、そして予備校くらいだ。

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次に乗る列車がやってきた。これは静岡方面からの折り返しの普通列車浜松行き。この興津駅は一見すると地方の小さな駅という印象だが、東海道線の運行においては重要な役割を担っており、興津駅で静岡・浜松方面に折り返す列車が多数設定されている。

 折り返し設備があるのが大きな理由だろうが、それにしてもなぜこのさえない(失礼)な駅が拠点になったのだろうか?

 

列車はガラガラの状態で興津駅を発車。ガラガラな車内はありがたい(2回目)と思っていたのもつかの間、興津の次の停車駅は清水。清水駅静岡市清水区、元をただせば清水市の中心駅。一気に座席の2/3が埋まった。

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その後は草薙・東静岡・静岡と静岡県の中でも人口の多い発展しているエリアの駅に停まり、静岡を発車したころには立ち客が出るほどの混雑に発展していった。

 

浜松駅

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その賑わいをほぼ維持したまま列車は終点の浜松に到着。東京から浜松が257.1kmで浜松から目的地の京都までが256.5km。ちょうど浜松が旅の折り返し地点だ。

 

王道を往くさわやか 

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ここでお昼をいただくことにする。今回お昼を食べるのは、静岡の王道ハンバーグレストランさわやかだ。せっかく静岡に来たからね。

 

静岡県静岡市浜松市の一部を除いて圧倒的車社会。そのためさわやかも大抵の店は国道沿いにあり、鉄道の駅からは結構離れている事が多い。だが、駅の近くにあるさわやかももちろん存在しており、その一つがこの浜松にある。

 

かなり便利な場所にある事もあって、店に入るまで30分かかる模様。暇つぶしに駅から歩いて10分程の場所にあるさわやかの待ち時間を見てみて、その結果がこちら。

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遠鉄浜松店くらい混んでる場所は全くない。

そんな中異次元の混雑だったのがこちら。

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この新静岡セノバ店はJR静岡駅から歩いて5分、静岡鉄道新静岡駅直結のかなり便利な場所にあるお店。そりゃ混みますわ。

 

30分程ダラダラ店の前で待ち、席に案内され注文したのがこちら。

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これは平日の期間限定でやっている元気応援ランチだ。普段のランチセットと違うのは、ソフトドリンクが一杯無料で付いてくる所だ。ハンバーグの量は170gと多少少なめではあるが、値段は変わらないのでヨシ!

 

さて、腹を満たしたのでさっさと移動する。目的地の京都はまだ先だ。

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次に乗るのは豊橋行き。まだまだ静岡県は続くが、この辺りは愛知県との繋がりが強いので実質愛知県みたいなもの。車両も静岡名物ロングシート車ではなく、中京圏で幅広く活躍しているクロスシート車だ。

 

車端部の4人掛け席を陣取った。

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浜松駅を発車してすぐに見えるのが浜松の車両基地。静岡で活躍している211系がお昼寝していた。

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これは弁天島駅付近の新幹線のめっちゃ近くを走る区間で撮った写真。こっちが100km/hで豊橋を目指す中、新幹線は270km/hで東京へ向かっている。

この旅で東京駅を発車したのが、6時53分。もしその後の7時ちょうどに出るのぞみ203号に乗り継いだとしたら京都には9時15分に着く。そう、新幹線が京都に着いた時、自分は沼津の隣の片浜にすら到着できていないのだ(片浜着は9時16分)。こうして18きっぷで旅をしていると新幹線の速さがよくわかる。

 

豊橋駅 

豊橋に着いた。

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よく分からないが試運転列車に遭遇した。近くで見ようと隣のホームへ移動したが、階段を下りている間に行ってしまった...。

 

次に乗る新快速から逃げるように発車していく名鉄名古屋線の特急名鉄岐阜行き。

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これが乗車列車の新快速大垣行き。この車両は313系の5300番台。この車両は座席面で他の313系にはない特徴を持っている。

他のクロスシート313系や、同じような座席・ドア配置のJR西日本の221・223・225系はドアに近い所と車端部は固定されていて転換する事が出来ないが、この車両は違う。

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何と全席転換できるのだ。特にこれといって大きなメリットは思い浮かばないが、これはすごい。

 

13時50分に列車は豊橋を発車。豊橋を過ぎて少しすると列車はグングン加速していく。

 

さっきの静岡区間は211系に合わせて最高速度は110km/h、JR東日本区間は120km/h出せるが、ダイヤが緩めで大体95~100km/h程。しかし、豊橋から先の中京圏区間313系の性能をフルに活かした運転を見せてくれる。

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そして、思った以上に簡単に120km/h走行を見せてくれた。この区間の運転最高速度は120km/hなので、如何に快速のスジが立っているかが分かる。

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列車は一つ目の停車駅蒲郡に到着。隣には名鉄蒲郡線6000系の吉良吉田行き普通列車が発車を待っていた。この蒲郡線を通って、吉良吉田から西尾線に入り、新安城から名古屋線に入れば名鉄だけで蒲郡から名古屋に向かう事ができる。かつては直通特急が走っていたりと蒲郡線の存在は大きかったが、今となっては所要時間・本数・運賃全てにおいてJRに完敗し、赤字垂れ流し路線に転落して廃止すら議論されている。現在は沿線の市町村が名鉄へお金を出す事で何とか維持されているが、それもいつまで続くか分からない。早めに乗っておきたい路線だ。

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そんなだらしない蒲郡線をおいていくようにして列車は蒲郡を発車。岡崎・安城と主要駅に停まっていき列車は刈谷に到着。ここでは名鉄三河線と乗り換える事ができる。

この三河線蒲郡線同様に名古屋への輸送においては所要時間・運賃・本数でJRに完敗している。しかし、沿線住民の利用も多いので蒲郡線と違って廃止は議論されていない。

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金山を発車してしばらくすると、さっきまで住宅ばかりだったのが一転して、高層ビルが多くなってくる。こうなれば名古屋は目前だ。

 

高蔵寺始発の中央本線普通列車と並走して名古屋駅に滑り込む。名古屋からたくさんの人が乗ってくる...と思ったが思いのほかそうでもなく、席に余裕がある状態で名古屋を発車。

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途中の尾張一宮ではドクター東海に遭遇。豊橋の試運転列車といい、これはついている。寝坊してよかった(自己肯定)

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反対側を見ると名鉄のホームを発車していく白い列車が。これはさっき豊橋で先に出発していった、特急の名鉄岐阜行きだ。さすがJR東海の新快速だ。とはいえ名鉄側は豊橋駅付近の飯田線共用区間の85km/h制限、日中でも30本近い列車を捌くにも関わらず3面2線しかなくいつ遅延を引き起こしてもおかしくない名鉄名古屋駅、急カーブで50km/hしか出せない犬山線との分岐点である枇杷島分岐点を抱えているから、それを考えると名鉄もかなり善戦している方だろう。

 

さっき出ていった名鉄の特急との並走を期待したが、名鉄側が逃げ切ったため何もなく岐阜に到着。日中の普通列車は岐阜止まりで、それを補うようにこの先を走る快速・新快速・特別快速は各駅に停まる。

 

ハプニング発生?(2回目)

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まもなく終着の大垣だ。と思ったが突然列車は鋭いブレーキをかけた。そしてそのまま停まってしまった。乗務員の無線が聞こえたのでそれに耳を傾けると、どうやら別の列車が安全確認のため防護無線を発砲したらしい。人と接触か?厄介事になるか...?と一瞬不安がよぎったものの、まあいいやと思いボーっと過ごす事に。東海道線は本数多いし、そもそも京都に着いた所でやる事無いしで別に急ぐ理由が無いからだ。友人を待たせるが自分のせいじゃないし、まあ許してくれるだろう...と考えていたら運転再開するとのアナウンスが。

結局何があったのか分からないまま10分程の遅れで大垣に着いた。

 

大垣駅

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だいぶ昔の一枚

大垣駅...かつてのムーンライトながらの終着駅だ。

かつてのムーンライトながらは朝の6時前にこの大垣に着き、隣のホームに停まっている米原行きの列車に乗り込み米原で新快速に乗りつぎ京都・大阪を目指した思い出が

そういえば数年前は311系の代わりにJR西日本の223系が乗り入れてたな...。

ここから在来線だけで九州に行った事もあった。

てか185系の前は田町所属の183系だったな。

と老人の自分語りは置いておいて、とりあえず大垣に着いた。ここでは養老鉄道樽見鉄道に乗り換える事も出来る。

 

しかし、それらには目もくれずさっさと西へ進む。

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次は15時37分発の米原行き。車両は313系の6両編成。この関ケ原越え区間は他と比べると需要が少ないので6両編成が30分間隔で走ればそれで充分らしい。

 

米原駅

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寝てしまった。そういえばムーンライトながらから乗り着いた時も大抵この区間は寝ていたなあ。どうやら関ケ原越え区間では眠ってしまう呪いが自分にはかかっているらしい。

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さて長い長いJR東海区間はこれにて終わり。ここからはJR西日本のターンだ。向かいに停まっている新快速播州赤穂行きで一気に京都へ向かう。

 

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米原を出てすぐの車両基地221系や223系・225系とJR西日本のエース級の車両が停まっている。ああ西日本に来たんだなあと感じる光景だ。

 

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草津駅

ここはJR草津線との接続駅。この草津駅あたりから高層マンションが増え始め、都会感が増してくる。

 

京都駅

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南越谷を出て11時間半、目的地の京都に到着。いやー長かった。まあさわやか寄らなかったら1時間は早く着いていたけどね。

 

感想

 さて、今回の18きっぷでの東海道線旅は...

 

やっぱり長い

 

まあこの一言に限りますわ。とはいえ、久しぶりの長距離18きっぷ旅かなり楽しかった。ムーンライトが無くなり、普通列車の系統分割が進み長距離での利用が難しくなったこともあって、ここ最近は片道3000~4000円程度の中距離移動をメインに18きっぷを使っていたので、今回はそれに一石を投じるような旅だった。やっぱり18きっぷイカれた長距離移動をしてなんぼだ。(しばらくはやりたくないが)

ちなみに18きっぱーの間で話題になっている地獄の静岡区間の感想は

 

意外ときつく無かった

 

意外でしょ?自分も意外に思ってる。もちろん暇つぶし(スマホに音楽を入れたり、マンガを2冊程)持ってきたのが大きいが、やっぱりこまめに列車を降りたのが大きいと思う。熱海~浜松は1本で行けるが今回は沼津・興津・浜松と3回列車の外に出た。浜松でさわやかに行ったこと以外は大したことはしていない(沼津は改札すら出ていない)がこれが良かったのかもしれない。もし、あまり時間もお金も無い...けど楽に静岡を乗り切りたいと考えるなら、あえて乗り換え回数を増やすのも手かもしれない。まあ夜行バスや新幹線を利用した方が合理的だけど...。

 

 というわけで今回はここまで、本日もありがとうございました。

 

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留萌線の駅巡りをしたかった。「鉄道旅ブログ」

希望の朝 

北海道旅6日目

旅行しているときはなんとも思っていなかったが、北海道にはもう既に一週間近くいる事に少しだけ驚いた。

朝起きたのは4時ちょっとすぎ。前日は思ったよりすぐ眠りにつくことができた。出発までしばらく時間があるので洗濯をすることに。

このホテルに一階にコインランドリーがあり、上が乾燥機で下が洗濯機になっている。半分寝ぼけながらお金を投入したら間違えて先に乾燥機に300円入れてしまった!

お金を無駄にしてしまったことに気づき、ほんの少し落胆したもののそれ以外は順調に洗濯を済ませる。

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無駄に動かしてしまった乾燥機

しかし、洗濯というものを俺は甘くみていた。

洗うところまではすぐに終わったけど、乾かすのが思っていた以上に時間がかかる。下着はすぐ乾いたがズボンがなかなか乾ききらない。ギリギリまで粘ったが結局は生乾きのズボンを肩に抱えてチェックアウトした。

 

さらば留萌

 

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乗るのは4922D列車深川行き。おそらく昨日二番線に停車していた車両だ。

車内は意外にも人がそこそこ乗っていた。まあおそらく同業者だろうが。

とりあえず空いている席を見つけ窓側に座る。通路側の席に荷物を置いて、その荷物を覆うような形でさっき洗濯した生乾きのズボンを乗っける。

 

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昨日の夜と同様に並びを見る事が出来た。

 

今日の目的は留萌本線の駅巡り。この路線も本数が少ない部類ではあるが、この朝の時間帯は留萌駅を基準に5時から9時まで1時間間隔で深川行きの列車が発車していく。

 

峠下駅 

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まず最初に降りたのは峠下駅

この峠下駅は1910年に、留萌本線が留萌に伸びたと同時に開業した歴史ある由緒正しい駅だ。2016年に増毛~留萌が廃止されて留萌が終着駅になってからは留萌本線唯一の途中駅での行き違い可能駅。実際に本数が多い朝の時間帯などでは、この駅で行き違いをするダイヤが組まれており無人駅でありながら峠下駅の重要性は高い。

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駅のホームは足元は石で埋め尽くされ、その下は木で出来ている。

 

上下線のホームは食い違うような感じで配置されており、ホーム同士の移動は構内踏切を使って移動する。この構造はかつてタブレット閉塞だった時代に、上りの運転士と下りの運転士がタブレットを交換する際に効率よくするために配慮されたものだ。

 

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ホームの長さはかなり長い。よくは分からないが、かつて留萌本線には札幌から函館線・留萌線を通って増毛に向かう急行「ましけ」札幌から留萌まで行って羽幌線経由で幌延まで向かう急行「はぼろ」旭川から留萌へ向かう急行「るもい」といった優等列車があれば貨物列車も走っていたのでその名残だろうか。

今となっては1~2両しか停まらない分アンバランスさは感じるが、そのアンバランスさが魅力でもある。

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駅舎の中は全くと言っていいほど何もない。だいたいの駅はベンチくらいはあるが、それすらもない。

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駅舎は昔ながらの木造建築。入口の上のJRマークが鉄道の駅であることを強く主張している。まあ悪くはない。

 

バスに乗る 

さて、ここからは列車...ではなくバスに乗る。最初はこの駅前にバスがやってくるものだと思っていたがどうやら違うらしい。駅から留萌駅方面に歩いて5分くらいの所にあるようだ。そして、気づいたのがバスがやってくる5分前。北海道の田舎のバスは大体定刻通りに来ることは豊富留萌線宗谷バスで経験していたので、猛ダッシュで向かった。皆はちゃんと調べような!

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T字路でどこにあるか分からなかったが何とか見つけることができた。

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使う人がいるのかはまったくもって不明だが、一応場所のスクショを撮っていたので載せておく。

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バス停に着いてから2分くらいでバスがやってきた。ここからはバスに乗って秩父別まで向かう。

 

留萌本線沿線には今乗っている留萌~秩父別~深川~旭川を結ぶ沿岸バスの留萌旭川線、石狩沼田~秩父別~深川を結ぶ空知中央バスの沼田線が存在し、鉄道としのぎを削っている。留萌~深川ではバスが運賃1100円で1時間14分、留萌線が運賃1290円で50分程とほぼ互角の戦い。本数も、イメージではバスの方が圧倒的に多い感じがするが実際はバス・JRともに留萌発は9本。日中の時間帯はバスがほぼ1時間おきに安定して走っているのに対し、JRは2~3時間列車がやってこないことがある。ただ、始発が早く最終が遅いのはJRなので、日中はバス、それ以外はJRといったすみ分けが出来ている...のかもしれない。

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バスは快調に国道233号線を進む。留萌本線は沼田を経由して秩父別・深川へ向かうが、バスは沼田を経由せず山の中を走っていくのでバス停があったとしても乗り降りはほとんどない。バスの運転手も峠下で自分が乗ってきた時は驚いていた...かもしれない。

 

やらかし 

今日の朝は変な時間(3時)に起きてしまった為、朝の眠気がすごい。さらにバスの揺れがちょうどいい感じで眠気を誘ってくるのだ。そこで目的地の秩父別まで眠ろうと思い、アラームをセットして窓によっかかる形で眠った。そこまでは覚えている。だが目が覚めて現在地を確認するためにgoogleマップを見てみると.....秩父別はとうの昔に通過していた...。いわゆる寝過ごしだ。

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さて、半ば呆然とした状態で降りたのは1番通5丁目。1番通りと聞くと繁華街のメインストリートっぽい感じはするが実際は何もない場所にあるだけだ。

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 仕方ないので何もない道路をひたすら歩く。天気が良くTHE北海道な景色を思いっきり感じ取れたのが救いだ。

 

北一已駅

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歩くこと20~30分。着いたのは留萌本線北一已駅。こう書いて「きたいちやん」と読む。駅巡りの行程を決める際にWikipediaを見て、1番通り5丁目から北一已まで歩けるのを知っていたからできた芸当だ。

 

周辺には本当に田んぼくらいしかなく、だれが利用するんだと疑問には感じたが、もう散々そういった駅は巡ってきたのでこれ以上は気にしない事に。

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これが駅舎の中。ガランとしているのはどこも一緒だが、ベンチはある。

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この駅の歴史を記した資料。田んぼしかないが、かつては利用客がおりその利用客達が力を合わせて駅舎を造り運営していたようだ。

また、Wikipediaにも載っていたがこの駅が全国初の業務委託駅でもある。駅というものは最近になってこそ鉄道会社の子会社が運営しているケースも増えてきたが、昔は直営が主だった。そんな時代風景を考えると画期的な試みだ。

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列車がやってきた。本当は秩父別・恵比島と回ったのちに恵比島から石狩沼田へ向けて乗る予定だった列車だ。悔しさは残るが仕方がない。恵比島は無くなってしまうがそれ以外の2つはもう数年は残ってくれそうだから、その時に行くとしよう...。

 

列車に乗る事数分、終着の深川駅に到着した。北一已から深川は比較的距離が短く、駅を発車してすぐに深川の案内をしていた。

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使うはずだったライラック16号の指定席券

実は昨日、深名線のバスに乗る際に深川で40分程待ち時間があったので、記念入場券とフリーパスの特典利用として、深川を10時19分に出るライラック16号の指定席を予約してあったのだ。

せっかくだからライラック16号が来るまで深川の街を見てみるか...と考えて観光スポットを検索してみたが、特にこれといった面白そうなものは見つけられなかったので、さっさと札幌へ向かうため1番線へ移動。ライラック16号の指定席券はただの紙くずと化したのでここに載せて供養させて頂く。

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ライラック14号札幌行き、これで一気に終点の札幌まで向かう。これにて数日かけてふらふらしていた、深川・旭川エリアともお別れだ。

 

車両はまたしても789系の0番台。函館線特急は今回の旅で4回目だが、そのうち3回がこの0番台であった。

 

長距離利用する事を理由に、昨日指定席を取ったわけだが、車内は見事にガラガラ。このライラック・カムイは札幌と旭川という都会同士を結ぶこともあって道内の特急の中ではかなり利用客が多い方ではあるが、コロナの影響が大きく、ガラガラ(2回目)

JR北海道が発表した線区別利用状況のプレスリリースによると、旭川岩見沢の輸送密度は2019年度が8315人/日に対し、2020年度は3804人/日にまで減少しており、 石勝線とともに旭川岩見沢の利用者数減少が大きく取りざたされている。

旭川岩見沢も石勝線も特急列車が主体の区間なので、いかに特急列車の利用者数が減少しているかがよく分かった。

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途中停車する岩見沢は、札幌~旭川の間にある街の中では比較的大きな場所。札幌への普通列車も毎時2本ほど出ており、割と便利な方ではあるが時間が少しかかる。

札幌~岩見沢区間では、特急の自由席がお得に利用できる往復券Sきっぷ(1980円)が存在しており、並行して走る北海道中央バスのいわみざわ号の往復(1660円)といい勝負をしている。バスとの競争力もあり、需要はありそうだったが、実際は数人乗客が入れ替わる程度であった。

 

札幌に戻ってきたぞ

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終着の札幌に到着。最初に新千歳空港に降り立ち、その翌日に稚内に向けて出発して以来、実に5日ぶりに戻ってきた。流石は大都会札幌、人も多いしビルも多い。まるで上京してきた青年の気分だ。

 

さて、ここからは何をしよう。実は、今日の予定は留萌線の駅巡り(台無しになったけど)以外何も予定を立てていなかったのだ。とりあえずどうしようか...。まだ巡っていない札幌の王道観光地は後日巡ることになっているので、観光地巡りは無し。札幌の列車を撮影しようとしても、撮影地が分からない。

 

とりあえずだらだらとTwitterを眺めたら、昨日の朝別れたsyun君が、函館線の列車に乗って小樽へ向かっているとのこと。てなわけで小樽へ向かうことに決定。

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ホテルが道を挟んだ向かい側にあるのが分かる

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ホテルが道を挟んだ向かい側にあるのが分かる


まずやってきたのはホテルグレイスリー札幌。札幌ここが今日の宿泊地だ。まだお昼前ということもあって、流石にチェックインはできなかったが、リュックは預かってもらう事に成功。カメラバックに財布と携帯、カメラといった最低限の物を詰めてホテルを後にした。

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小樽へは快速エアポートで移動すれば速くて快適。だが日中はとりあえず各駅だろう快速だろうと先に来た小樽行きが先に小樽へ着くのですぐに発車する普通列車の小樽行きに乗車。小樽ではなく、途中の手稲まで向かう。

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幸運なことになんと普通列車でありながらエアポート編成が充当されていた。なので乗るのは当然4号車のUシート車。快速エアポート運用だと指定席券が必要だが、今回は普通列車なので無料で乗れる、札幌圏の乗り得列車だ。

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ガラガラな荷物棚

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車内は空港利用客に配慮された荷物置き場もあり、座席もリクライニング機能付き。さらに、照明も暖色系で落ち着いた雰囲気を演出しており、思っていたよりもずっと快適。しかも、定期的に利用している札幌圏内の人にも、普通列車Uシートは無料で乗れることは周知されておらず、他の号車では窓側の席がほぼ全て埋まる程度には乗車しているにも関わらず、簡単に窓側が開いている席を発見できた。

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せっかくだからこのまま小樽まで乗っていこうかな...と考えたがここは予定通り手稲駅で下車。

この手稲駅は札幌市手稲区の中心駅。この駅周辺は住宅が広がっており、朝夕時間帯はたくさんの通勤通学客でにぎわう。

 

ここで降りた理由は手稲駅の記念入場券を買うためだ。基本的には各市町村につき、発売駅は一つとなっているが、札幌市は札幌と手稲の二つで発売している。

 

ちょっとだけバス旅 

手稲駅での用事はこれにて終了。窓口で3分もかからなかった。用事を済ませて今度こそ小樽...ではなくまた寄り道をする。

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 JR北海道バス宮65系統小樽行き。手稲からはこのバスで移動する。札幌から小樽への移動に関しては、JRの函館線か北海道中央バスJR北海道バスが運行しているおたる号の2つしかない...と思うかもしれないが実は路線バスで札幌~小樽の移動もできる。とはいえ仮にこの路線バスで小樽まで行こうとすると1時間はかかり、時間的にも他の手段と比べると不利で、車両も普通の路線バス仕様なので人によってはきついかもしれない。

さらに札幌側の始発は札幌駅でも大通でもなければカスりもせず、地下鉄の宮の沢駅。物好きか地元住民の人しか使わないだろう。

 

バスは手稲駅を出発すると、市街地の中を走っていく。この辺りになると今まで訪れた地域を凌駕する程車の通りは激しくなるが、北海道の道路は東京と比べると広いので、多少の信号待ちや渋滞はあれど、割とスムーズに走ってくれる。

 

銭函

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二つ目の寄り道場所は銭函。ここは縁起のよい地名として知られていて、函館線の駅の銭函では10月17日通称「貯蓄の日」では記念入場券を発売していたんだとか。てか貯蓄の日っていう存在を今初めて知った。

ちなみに地名の由来はニシンが大量に取れ、漁師の家に銭箱が積まれていたかららしい。銭函はお金が集まりそうなのではなく、実際によく集まっていたのだ。

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バス停の銭函銭函駅は若干ではあるが離れている。閑静な住宅街...というよりかはのどかな田舎町の道を10分程歩くと、踏切が現れる。その踏切を渡って小樽方面に向けて歩けば銭函駅が見えてくる。

 

今回なぜ銭函へやってきたかというと、銭函駅から小樽方面へ向けて歩いた先に、函館線の有名撮影地があるからだ。

 

そこに向かう道は一つしかなく、そこを通る必要があるのだが...

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もはや道...なのか?見てみると線路と道の間に柵があるわけではなく、とりあえず並んでいる茶色い石が境界線の役割をしている...?

通っていいのか...?と疑問には思ったが、ちょうど通りかかった地元の人が通っていったのでとりあえず大丈夫と判断。撮影地へ向かう。

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着いた。かなり適当にまとめたが、ここまで来るのはめんどくさい。途中まではギリ道を通りそこを抜けると完全に海岸。地面が砂になっているタイプの海岸なら楽に歩けるが、ここは地面が岩タイプだ。その岩が散乱している足元の悪い所を通りやっとたどり着く。

 

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とりあえず適当に撮影。お試しで一眼で動画を撮ってみたが、やっぱり一眼は写真専用で運用した方がいい(当たり前)

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駅に戻ってきた。JR東日本基準で見ると、とっくの昔に無人化されていてもされていてもおかしくない規模感ではあるが、しっかりと駅員が配置されている。せっかく縁起のよい駅に来ているので、フリーパスの特典を行使して数日後に使う北斗20号の指定席を取ってもらった。やはりこのご時世という事もあって席は十分すぎる程空いていた。

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二回の寄り道を終わらせて、今度こそ小樽へ向かう。やってきたのは731系。721系がクロスシート・デッキ付きの近郊型に対し、こちらはデッキ無し・オールロングシートの典型的な通勤型。このタイプの車両が必要な程札幌圏では多くの人が鉄道を利用する。

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終点の小樽に到着。前回小樽に来た時はちょこっと駅前を見た後、すぐに倶知安行き列車に乗ってしまった為、観光目的で降りるのは今回が初めてだ。

 

 

終わり

というわけで今回はここまで。正直バス寝過ごしは今でも悔やまれる...。ちなみにここから先もハプニングは発生するのでお楽しみに!!!!!

てなわけで本日もありがとうございました。

 

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JR北海道バス深名線で幌加内へ「鉄道旅ブログ」

 

 

朝 

おはようございます。

時刻は朝6時(多分)。かなり早めのスタート。今日はどうしても乗り継ぎの都合上早めに出ざるをえない。まあ鉄オタの朝はこんなもんか。

 

さっさと支度を済ませて二人でチェックアウト。

OYOホテル旭川 コーヒー

何気にこの宿ではコーヒーの無料サービスがある。眠気覚ましとしてありがたくいただくことに。熱々なので二人してコーヒーの入ったコップを片手に街中を早歩きするという、中々変わった光景?を繰り広げていた。

旭川駅の朝

自分たちが駅に着くと同時に、制服姿の高校生が次々と自動改札を通り抜けていった。時刻表を見てみると、石北線の上川からやってきた列車に乗っていた学生のようだ。

ここからさらに富良野線からの通学客も加わって、一時の賑わいを見せた。

カムイ8号

まず乗るのは7時18分発のカムイ8号札幌行き。この列車に乗る。車両は789系の1000番台だ。

たいした影響はなかったが放送によるとこの車両、4号車のドアが故障して開かない模様。ほかの鉄道会社だったら車両交換をしそうだが、ぎりぎりの車両数で回しているJR北海道では、この程度ではへこたれない。

 

列車は定刻通りに発車。ここで札幌と稚内秘境駅巡りで同行してくれたsyunとはお別れ。ここからは一人旅だ。

旭川駅を出ると市街地区間では高架を走ったのちに、すぐに地平を走る。列車はぐんぐんとスピードを上げていった。やはり天下の函館線ということもあってか揺れも少なく、安定した走りを見せてくれる。

揺れも大きいわけではないが、少しだけ感じる。それが気持ちいい。通勤電車に乗っている時は列車が揺れると、他の客に押されたり戻されたりで気分は最悪だが、旅に出るときは列車が程よく揺れてる方が旅に出ている感じに慣れて気分がいい。

深川駅 駅名標

乗車して15分で列車を降りる。着いたのは3日前にちょっとだけふれた深川駅

旭川では発車時間が迫っていたので見ることができなかったが、ちゃんと故障箇所には張り紙がしてあった。せっかくだからもうちょっとちゃんと撮っておけばよかった。

カムイ8号が発車した後にやってきた特急ライラック1号。この列車が札幌からやってくる最初の特急だ。この列車に乗れば、旭川では宗谷線の比布行きと富良野線の美瑛行きに接続する。ただ、比布以北と石北線に行く際は後にでるオホーツク・宗谷まで待たなくてはならない。

 

 JR北海道バス深名線の生い立ち

この駅にはかつて函館線・留萌線以外にもう一つの路線が通っていた。それが深名線だ。この路線は深川から宗谷線の名寄を結んでいた。木材輸送や、朱鞠内湖への観光輸送として活躍していたが、北海道のローカル線おなじみの産業衰退→過疎化の流れで、特定地方交通線に指定されてしまう。しかし、道路整備が未発達という理由で、指定から外され、JR化後も走っていた。が1994年に廃止されてしまった。

 

 バス旅の始まり

そしてその深名線JR北海道バスに移管され、JR北海道バス深名線として走っている。今日はこのバスの旅がメインだ。

JR北海道バス深名線

改札を出て出口を出てしばらく待つと、乗車予定のバスがやってきた。

先述した通りJR北海道バス運行なので、今回使用しているwe love 北海道6日間周遊パスや、北海道フリーパスで乗れる。

 

乗客は数人程だ。それも自分と同じようなもの好きだろう。しかし、そうなるのも無理はないかもしれない。なぜならこのバスは深川駅を出ると、次に停車するのは多度志。深川の街を一気にすっとばし行く快速バスである。深川市内の主要施設に停まる各駅停車の便も存在はしているが、11時まで待たなくてはならない。

深川市内をすっ飛ばすと当然のごとく、沿線には植物が広がる。この茶色い植物は蕎麦だ。このバスが走る幌加内町は蕎麦の生産高が日本一なのである。その関係もあってかこの深川~幌加内のおおよそ半分の区間で蕎麦畑を眺めることができる。

対して客は乗ってない

 

少しだけ疲れが残っていたこともあって、半分くらいは寝ていたかもしれない。目覚めてから少し経つと、バスは幌加内町の市街地に入った。北海道の田舎を走っていると、突然住宅が増え始め、街に入ったことに気づく。

終点の幌加内に到着。結局乗客は全体を通して、片手で数えられる程度であった。

 

ここでは10分ほどの小休憩。時刻表上ではバスは幌加内までで、そこから先に行くには乗り換えが必要に感じるが、実際は同じ車両が行き先変更したうえで、深川から名寄まで通し運転をする。調べてみると鉄道時代は幌加内ではなく、この先の朱鞠内という場所で、列車の運行系統が分断されていた模様。途中地点で運行系統を分断するのは、鉄道時代の名残なのか?

 

パソコンで調べたやつ

乗り換えアプリで検索してみると、幌加内を境に運賃計算が分割されている。ただこれはあくまでもアプリの仕様で、実際に幌加内を通過利用する場合は、バスの運転士から乗り継ぎ券を発行してもらうことで通し運賃での利用ができる。ますます系統を分断している理由が分からなくなった。

 

休憩が終わったバスは、幌加内を発車。車内アナウンスも深川駅を発車した時と同じ、JR北海道バスの利用に対して感謝する所が始まったので、系統が分割された事は事実らしい。ただ、運転手さんも同じなので正直、別系統に乗っている感じはしない。

ルオント前バス停

ルオント前、ここが最初の目的地だ。ルオントって北海道でよくあるアイヌ語由来の地名か?と思ったが、これはバス停の近くにある、政和温泉ルオントという施設の名前からきている。

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ここから10分ほど来た道を戻るようにして歩く。車の通りはそこまで多くないが、それでもたまに乗用車やダンプカーがやってくる。歩道スペースは狭く、途中にある橋の所ではスペースが確保されているか怪しいくらいの幅しかないので、十分周りに気を付けてほしい。雪が積もっているときはなおさらだ。

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北海道の道を歩いていると至る所に現れるこの矢印、これが何が分かるだろうか?これは矢羽根というもので北海道ならではの物だ。

冬になると北海道ではかなりの雪が積もる。そうなるとこのようなガードレールの無い道だと、どこまでが車道でどこからが歩道なのか区別がつかなくなり事故が起きてしまうかもしれない。こんなことが起こらないようにこの矢印が歩道と車道の境界を指して、冬の道路の安全を築いているのだ。

ルオント前で降りた理由は、この鉄橋を見るためだ。この鉄橋は第三雨滝川橋梁。これはかつて走っていた深名線で実際に使われていた橋梁だ。知らない人や廃線跡に興味がない人にとっては「ふーーん...。」程度に思われるかもしれないが、この橋梁は造るにあたって経済性と効率がとてもよかったらしく、それを後世に残す目的で2009年に選奨土木遺産に指定されたのだ。俺はこれを聞いて「ふーーん」と思った。

こんな感じで橋梁が残されている所は結構ありそうだが、こいつはバス停から歩いて10分の所にある。アクセスはかなり良い部類だ。(なおバス停”まで”のアクセスは微妙だが

少し歩いたところでも撮影。こうしてみると今にも深名線の列車がやってきそうな雰囲気はしている。廃止から25年以上たってもこんな風に感じ取れるのは橋梁がしっかりと整備がされているからだろう。

線路が敷いてあったであろう場所からも撮影。列車が走っていた頃ではありえない構図だ。ちなみに橋梁へは当たり前だが立ち入り禁止だ。

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道路から木々と同和している姿を撮るのも面白いが、川に入って下からのアングルで撮影するのも、この橋の撮影における一つ醍醐味だ。ご丁寧に案内もある。これは行ってみなきゃ損だ。

 

と思って少し下ってみたが、川の色がよくない。あと、音が大きい。普通だったら透明な水が穏やかに流れているはずだが、今は茶色の水が勢いよく流れている。昨日秘境駅をめぐっていた時宗谷線の南の方で少し雨が降っていたが、おそらくその影響だろうか?残念ではあるが、さすがにそんな中突っ込んでバカの川流れになったらシャレにならないので撤収。

バス停に戻ったのち少し待つと、幌加内(深川方面)行きのバスがやってきた。これで来た道を少し戻る。

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画像使いまわしだが気にすんな。

幌加内バスターミナルに到着。最初の予定ではここで降りて、昼ご飯を食べた後にまた名寄行きのバスに乗って名寄に行く予定だったが、ここで運転手さんに話しかけられた。

 

自分が深名線の跡地を巡りにやってきた鉄オタであること、この後は幌加内で蕎麦を食べて名寄に抜ける事を話すと、運転手さんが下幌加内に沼牛駅が教えてくれた。さらに滞在時間は短くなるが、折り返しで幌加内に向かうバスもやってくるので幌加内で蕎麦を食べる時間もあるそう。

 

というわけで引き続き、深川へ行き先を変えたバスに乗車。

 

乗車して10分ほどで、下幌加内に到着。散策時間が短いがゆえに少しでも遅れたら致命的だが、道路も空いてて乗客の乗り降りが無かったこともあって定刻通りに到着。地域の将来を考えると不安しかない状況だが、まあ鉄オタ的にはヨシ!

運転手さんにフリーきっぷを見せ、お礼を言って小走りで沼牛駅へ向かう。

これが沼牛駅だ。古びた木造の造りが魅力だ。この駅舎の形はほぼ当時と変わらないらしいが、改修する際に道東を走っていた北海道ちほく高原鉄道の上利別駅という駅の部材を再利用している、共食いドーピングタイプ駅舎だ。廃止になった駅の材料で他の駅を改修するという手法は、北海道では何件かで確認できる。

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駅舎の中はぱっと見整備されて入れそうだったが、鍵がかかっていて入れなかった。

沼牛駅ホーム

ホームはあるものの線路はとっくの昔に撤去されてしまっている。駅の周りには蕎麦畑が広がっているが、かつて沼牛駅は交換可能駅であったためその場所にはもう一つのホームと側線があった。

JR北海道バス深名線

最低限の撮影を済ませて、再び下幌加内のバス停に戻る。バス停に向かっている途中でバスが来てしまい、少し焦ったがなんとか間に合った。

 

さっきまで乗ってきたバスは、路線バスタイプだったが今回は観光バスタイプだ。素人目には高速バスタイプと同じような見た目をしているがWikipediaを見て確認してみたら、高速バスタイプとは別物のようだ。余剰車両の有効活用として運用しているのだろうか?

車内はクロスシートがずらりと並んでいる。長距離利用が多いこの路線ではうってつけの車両かもしれない。

 

幌加内を歩く

幌加内バスターミナル

さて、三回目の幌加内バスターミナル。建物の外観は初めて見るが、何となく西洋風ともとれるし、ただ学校の校舎に似ているともとれる。

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大通りを歩いてみると、人の通りも車の通りもそんなに多くはない。道の真ん中でじっくりと写真を撮れるくらいには車の通りはない。

この写真に写っている、幌加内町のメインロードである国道275号線は札幌の中央区から新十津川幌加内音威子府を通って道北の町浜頓別に至る道で、札幌と道北を結ぶ重要なルートだ。時折ダンプと乗用車は通るが、幌加内町の住民の車が走っている所はあまり見なかった。

 

腹が減った...(唐突)お昼に食べるのは蕎麦だ。何を隠そうこの幌加内町はそばの生産量が日本一。そんなに蕎麦の生産量が多いという事は、さぞ昔からたくさん作っているのだろうと思ったが、調べてみると生産が本格化したのは、1970年の減反政策が行われたのが発端のようだ。以外にも本格化してから50年くらいしか経ってない。ちなみに減反政策とは

 

国「お前ら米作りすぎだから、生産量の上限儲けるわ。協力したら補助金出す。」

農家「おかのした(分かった)」

 

細かい経緯などは省略するが要はこんな感じ。そして、余った土地を利用して幌加内町の農家は蕎麦を作り始めたのである。

さっき沼牛駅の事を教えてくれた運転士がおすすめのそば屋として紹介してくれた八右ヱ門へ向かうことに。すると途中工事をしている場所があったので回り道しようとすると...

 

工事のおっちゃん「あんたもしかして、八右ヱ門に行くのかい?」

 

と話しかけられた。おそらく観光客みたいなナリで歩いているから、そば目当てだと気づいたのだろう。

ただ話を聞くと八右ヱ門はどうやら定休日の模様。とりあえずおっちゃんにお礼を言って再び大通りに戻った。 

 

こうして再び店を探す事になった。とりあえずグーグルマップや食べログを見ながら街をふらふらしていたわけだが、歩いているうちにあることに気づいた。

 

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それがこの表示だ。最初に見たのが八右ヱ門の店に掲げてあるものだったので、これは八右ヱ門が勝手に付けているものなんだと認識していたが、よく見てみると街の主要な施設や飲食店のほとんどに同じような表示が掲げられている。

 

この幌加内という地は日本一雪が積もる地なのだ。このブログを書いている2021年時点で幌加内は168㎝で第二位となっているが、一位は朱鞠内の174cmと幌加内町が積雪量のトップ2を担っている。いかに幌加内町が豪雪地帯で、いかに2018年の積雪量ががやばかったかがよく分かった。

あじよし食堂

さて、そんなこんなで街をふらふらしていると、バスセンターの近くでよさげな店を発見した。というわけで今回はこのあじよし食堂でお昼を食べる事に。伊達に食堂を名乗っているわけではなく、様々なメニューがある。

まあ結局頼むのはそばなんだけど。

この食堂は地元の方もたくさん利用する大衆食堂といった感じで、閑散としていた街とは対照的ににぎやかであった。

このそばも安くてその割に味良し、量良しで幌加内のそばを食べたい人にはおすすめだ。

 

まず行ったのはバスターミナルから歩いて少しかかる場所にある幌加内駅跡。現在のJR北海道バス幌加内バスターミナルは街の中心にあるが、かつて使われていた幌加内駅は中心地から少し外れたところにある。

幌加内駅跡

ここにやってきた感想だが、とにかく寂しい。申し訳程度に10m程の線路と石と駅名標がある程度だ。廃止された当時、幌加内駅舎は地域の集会所やバスの待合室として使われ、地域に根付いた利用がなされていたようだが、2000年に火災で焼失してしまったため、当時の面影を残すのは駅名標くらいしかない。

駅名標国鉄時代の古臭いものか...と思ったらおもいっきりJR仕様。1987年に国鉄分割民営化、94年に深名線廃線なので、これは7年ほどしか使われなかった駅名標だ。

 

思ったより寂しかった幌加内駅跡を見たあとは、再びバスターミナルへ戻る。 

田舎あるある?廃業したガソリンスタンド跡。

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 これはお昼を食べたあじよし食堂の近くにある、まるよしフードセンター。壁には鉄道時代の深名線と沿線の見どころが描かれている。グーグルマップでここを見てみると既に閉業している模様。もしかしたらテナントが見つからず取り壊される可能性もあるので、みたい人はなるべく早く行くことをお勧めする。

 

ターミナルに戻ってきた。

しかし、バスの時間まで20分程余っていたのでもう一つ深名線関連のスポットに行ってみる事に。

深名線資料館

それはバスターミナルの2階にある、JR深名線資料館だ。

さっきの幌加内駅跡はやむをえない事情があるとはいえ、残念な感じは否めなかったが、こっちは狭いながらも充実した展示となっている。

中には深名線の歴史を綴った年表、深名線が現役の時代に使われていたタブレットや制服、駅名標、さらには駅単位での年表などなど...深名線を知るには十分だ。

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これらがかつて使われていた備品

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これが駅ごとの年表。ここには少ししか写っていないがちゃんと全駅分ある。もしかするとWikipediaに載っていない貴重な情報もあるかも?

 

さらば幌加内 

さて、ここからまたバスに乗車する。13時07分発の名寄行きのバスに乗って、終点の名寄まで向かう。車両はまたもや高速バスタイプ。何気に幌加内から名寄までは2時間かかるので、これはうれしい。

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いつも通りの何もない景色が見える道をしばらく走っていくと、バスは朱鞠内というバス停に到着。先ほど紹介した幌加内の中心地を凌ぐ降雪量を誇る場所だ。

ただそれ以外に、これといった情報は見つからず、人口が100人を切っている過疎化の著しい土地という事くらいしか分からない場所だ。

 

 朱鞠内のバス停は、朱鞠内駅の跡地にある。ここも駅舎がバスの待合所として活用されていた時代があったが、幌加内駅が焼失したのとほぼ同時期に解体され、跡地は朱鞠内コミュニティー公園となっている。そして、そこには申し訳程度の線路と駅名標が置いてある。

これが幌加内町式駅跡整備だ(多分)

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朱鞠内を過ぎしばらく走ると湖畔という場所に着く。名前の由来は、かつて走っていたJR深名線の駅名が湖畔だったから。そして、深名線の駅名が湖畔になった理由は、朱鞠内湖の湖畔にあるからというかなり適当なネーミング。この辺りは今となっては朱鞠内湖くらいしかないが、大昔はここが朱鞠内の中心地であったらしい。が深名線の朱鞠内駅がさっきの場所に出来たため、中心地の座を奪われた悲しい場所だ。そのため国鉄時代の湖畔駅は、仮乗降場という、格下の位置づけであった。ちなみに現在は、夏の観光シーズンのみバスが停車する、臨時乗降場みたいな扱いになっている。

 

このように扱いは微妙だが、寄ってみる価値はあると思う。この朱鞠内湖は日本一の人造湖。貸ボートで湖を漂うこともできるし、遊覧船もある。冬には湖が凍って、そこでワカサギ釣りも楽しむことができる、幌加内町屈指の観光地だ。みんなも是非行ってみよう。俺は降りなかったけど。

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そこからバスはしばらく朱鞠内湖沿いを走っていく。この辺りから高度が上がっていき、よりいっそう幌加内町の緑を遠くまで見渡すことができる。

 

朱鞠内湖を離れて、次に着く集落が母子里。母子里に着くとバスは直角に曲がって、国道275号線から道道688号線に移る。ここでバスは東にある名寄へ進路を変える。

 

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こうして道をずっと走っていると、街に入った。ここが名寄の街だ。バスの放送が終点の名寄駅前にもうすぐ着くことを知らせる。

終着の名寄駅前に到着。幌加内から2時間くらいかかったが、快適な旅だった。沿線には蕎麦畑やちょっとした集落、そしてなんか高い所といった風にTHE田舎の風景を楽しむことができる。ただし、乗客は全体を通してほとんどおらず、この先どうなることやら...。実際に1998年に比べて利用者数は4分の1に減っており、収入額1500万円に対し、支出が1億2300万円という状態。この先の動向が見逃せない。

 

 旭川

この後は列車までしばらく時間があるので駅の待合室で、ダラダラ待つことに。知らないローカル番組を見て時間つぶし。ホテルには最低限の時間しか滞在しないから機会はあまりないが、こういったローカル番組を見るのも旅の醍醐味だ。

 

だらだらと待合所で過ごしていると放送が流れた

「15時50分発、特急サロベツ4号の改札を行います。」

これを聞いてだらだらとホームへ向かう。

 

どうせ大して人はいないだろうと高をくくっていたら、自由席の待ち列にはそこそこの人が並んでいた。これはちょっとした誤算だ。

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車内に入ってみると、これまたかなりの混雑だ。座席は窓側も通路側もほぼすべて埋まっている。

なんとか席を確保できたが、それも通路側。宗谷線特急の意外な需要を知った。

駅間はクソ緑

名寄~旭川宗谷線の中では本数の多い区間。利用客もそれなりにいる区間だが、それは名寄・士別・剣淵・和寒・比布といったの比較的大きな町や集落が近接しているからだと思われる。だが町と町の間にある駅はというと利用客はほぼ0に近い駅が多い。宗谷線で2021年に廃止になる駅の約半分はこの区間にある。

終着旭川に到着。途中の塩狩駅前後は細かくカーブが続いているが、それ以外は直線がほとんどで気動車特急の力強い走りを堪能することができた。

 

回送列車となったサロベツを後にし、駅を少しだけふらふらすることに。

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これは上川・北見方面に向かう特急大雪。この時は真ん中にダブルデッカーを組み込んだ4両編成。北見は道東の中では大きな都市であるし、網走も観光地として有名なのでビジネス・観光の利用が望めそうだが、各車両には乗客が数人いる程度。さっきのサロベツはえらい違いだ。

 大雪を見送った後は駅の外へ出てみた。

旭川駅の北口はしっかりと繁華街が広がっており、賑わいもあるが、南側は目の前に忠別川という幅の広い川が流れているため、そもそも建物を建てるスペースがない。そのため南口の目の前は写真のように、公園みたいな場所が広がっている。

切り取りかたによっては田舎の大学のキャンパスだ。

 

 宿へ向かう

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17時30分発のライラック38号札幌行き。こいつに乗る。

この時間帯では安定して30分間隔で特急が走っている。

発車すると車内放送が流れ、高架をしばらく走るって...朝と全く同じ光景じゃね?

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そして朝と同じように深川で降りる。

ここからまたJR北海道バス...ではなく跨線橋を上って6番線へ移動する。他のホームは長大編成にも対応できるような長いホームを有しているが、6番線は2~3両編成がせいぜいのホームしかなく、端っこにあるという地理的な場面も含めて窓際族感が強い。

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この日最後は留萌本線普通列車留萌行きで終点の留萌まで向かう。車内は高校生でいっぱいだった。おそらく部活帰りだろう。

活気のある列車は定刻通りに深川駅を発車。最初は立ちで行くんだろうと思ったが奇跡的に開いている所を見つけ座ることに成功。

道中は向かい側に座っているおじさんと話をしていた。自転車であちこち巡っていた学生時代の話や国鉄時代の話など自分が知らない話をたくさんしてくれた。

 

途中の石狩沼田では乗っていた学生の大半が降りて行ってしまった。この先も駅はいくつも存在するが、しっかりとした街は石狩沼田を過ぎると留萌まで無い。

 

学生が降りた後の車内は閑散としていた。そりゃそうか(納得)。

 

と静かになった列車は留萌に向けて原野をひた走る。そんな中向かいのおじさんが

「もしよかったら留萌の宿を取ってくれないか?」

と今までの旅で聞いたことのないようなお願いをされた。

 

聞いてみるとおじさんはガラケーしか持っていない模様。確かにガラケーじゃホテルのサイトやじゃらんへのアクセスは難しいだろう。

今までどうやって旅をしてきたんだ?という疑問が頭をよぎったが、それはおいておいて宿を探すことに。

と探したのはいいものの直前での予約、しかも夏の北海道という事もあってかどれもそこそこ値が張る。とりあえず駅から歩いて行ける最安の宿(自分が泊まる場所と同じ)を紹介したら

「そっかあ...じゃあいいか...ありがとう。」

と言われ、宿の話は無かったことに。

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終着の留萌に到着。ここで、さっきまで一緒に話していたおじさんと別れた。おじさんはこの後どうするんだろう?と気になったりもしたが、あまり深入りするのはよしておくことに。

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今日の宿は留萌駅から歩いて10分の所にある、ホテルニューホワイトハウス。駅からは少し離れているが、それなりに設備が整っている中では一番安い所なのだ。

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中はまあ普通のビジネスホテルって感じだ。

 

荷物を置いた後は、特に目的があるわけではないがまた駅へ向かうことにした。

 

駅に着くとさっき乗っていたキハ150が、折り返し留萌行きの発車を待っていた。

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発車直前に隣の2番ホームに列車がやってきた。深川を19時22分に出た4933D留萌行きの列車だ。たいていの列車は改札がある1番線に発着するが、この列車は数少ない2番線に到着する列車だ。

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これ目あて...というわけではないが、二つのホームどっちにも車両が停まっている珍しいシーンを見ることができた。

 

20時20分、ほとんど空気輸送に近い列車は留萌駅を後にした。これで留萌駅を出る列車は全て終了した。一応21時10分に留萌に到着する列車はあるが、特に面白そうなことはなさそうなので退散。

 

留萌駅を後にして向かう先はホテルの近くのセイコーマート。ここで今日の夕飯を買うことに。

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今回買ったのはセコマ名物のホットシェフのかつ丼とラスク、そしてRibbonのサイダーだ。ちょうどLINEでセコマのクーポンが配られていたので、少しだが安く買うことができた。

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そして、なぜか付いてきたお茶。よくわからないけどセコマのキャンペーンでホットシェフ関連の商品を買うと無料でお茶を付けてくれるんだとか。あざっすセコマさん!!!

 

かつ丼はカツ全体が柔らかく、それでいて卵がちょうどいい感じにマッチしていてコンビニ飯とは思えないクオリティだった。それでいて量も十分でおやつとして買ったラスクが要らなかった。(後日食べた)

 

食べた後は風呂入って寝た。

 

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宗谷本線秘境駅巡り2020夏 part2「鉄道旅ブログ」

前回への乗り換え案内

nashio334.hatenablog.com

 

ハプニング発生

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ここからは4326D名寄行きの列車に乗って、一気に南下していくことに。

車内には相も変わらず地元住民らしき人は見えないものの、意外にも観光客と鉄道ファンらしき人で賑わっていた。まあそれでも席が半分埋まる程度だが。

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運転台に目を向けるとワンマン運転ではあるものの作業着姿の人が一緒に乗っていた。

 

この列車には約90分程乗車する。時々車窓撮ったり、Twitter見たり、ボーっとしたりとダラダラ過ごしていたのだが、突然syun君がこんなことを言った。

s「あれ?」

ワイ「どうした?」

s「携帯...一つ足りない...」

 

携帯は普通一人一台だろと思った方もいるかもしれないが、彼は三台持っている。どうやらその一つをどこかで落としたらしいのだ。

慌てて探し始めた。俺ももしかしたら、何かの理由で(トイレとか)携帯を預かったかもしれないのでカバンの中などを探したが、見つからない。

最後にその携帯を見たのが、天塩中川の時だったと言っていたので、電話をして天塩中川駅の観光協会の人に探してもらうも、見つからず撃沈。次にその落とした携帯に電話をかけてみる事に。そうすると誰かが電話に出た。

 

s「すみません、その携帯の持ち主なんですけど...」

預かり人「あーー今どちらにいます?」

s「初野駅です。(次の目的地)」

預かり人「じゃあ届けに行きますよ。」

 

とこんな感じでなんとわざわざ持ってきてくださるそうだ。世の中にはとても心優しい方がいるものだ。

初野駅

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俺にとっては初の初野駅(激寒)

この初野駅も糠南程ではないが、周辺にはたいしたものはない。とはいえ少し離れた所に牧場があり、近くには国道があり、車もそこそこではあるが走っている。流石に糠南みたいに熊が出る事はなさそうだ。

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また、駅のホームも朝礼台タイプではあるが、長さはしっかりと確保されている。

元々この駅は糠南駅と同様に仮乗降場という扱いの場所だったようだ。よくあるパターンとしては仮乗降場として開業して、国鉄民営化と同時に駅に昇格という流れだが、この駅は「初野乗降場設置促進期成会」という団体の手によって1959年にはもう既に駅に昇格していたんだとか。今となっては集落もクソもないが当時は集落があったのだろう。

 

この駅の2011年の平均乗降客数は0人なのに2014年には、なぜか10人に増えている。昨今では都心部の駅でさえ少子高齢化で乗降客数が減少している所があるのに、初野駅では3年で1000%以上の増加を見せている。時代は初野駅だ(違う)

 待合所も、プレハブ小屋ではあるものの、普通の駅と同じくらいの大きさ。

 

と、しばらく駅を見ていると見覚えのある車が一台やってきた。さっき糠南から問寒別まで連れて行ってくれた方の車だ。この車の中に携帯を落としてしまい、それをわざわざこんな辺鄙な所まで届けてくれたのだ。携帯を受け取り、二人でお礼を言った後はすぐに別の場所へと行ってしまった。ありがとうございました。

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相変わらずしょうもない駅ノート

駅をある程度物色した後は、少し歩くことに。向かう先は、さっきほんちょっと触れた国道。

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本当に何もない...というよりかは、周辺には田んぼが広がっておりちょくちょく建物があるという感じで、人がほとんどいない限界集落というよりかは農村ぽい雰囲気(人がいない事に変わりはない)

 

便利な名士バス

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10分くらい歩くと、バス停が見えた。かなり細くて、道ではなく畑にぶっ刺さっていて、ボーっと歩いていたら見逃しそうな頼りないバス停だ。

この辺りは宗谷線に並行して、名士バスの恩根内線が名寄~恩根内で並行して走っている。本数は1~2時間に1本だが、しっかり時刻表を読んで組めば、駅めぐりにはかなり使えそうだ。

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というわけでやってきたバスに乗車。バスには詳しくないから間違ってるかもしれないけど、平成初期感が漂う車両だ。

 

一般的なバス(個人的)は運転席の近くはロングシートで後方がクロスシートって感じだが、ここはバスの車内のほぼ全てがクロスシートとなっている。長距離輸送に対応するために着席定員を増やした仕様となっているのだ。

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西里4線バス停

バス停撮り忘れた

乗車して数分で下車。降りたのは西里4線バス停。この辺りは目印になるものが無く、その結果地名N(任意の数字)線のバス停が量産されている。ややこしいので乗る際はしっかり注意しよう。

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さっきと変わらない風景

バスを降りたら、近くの交差点を右に曲がって道道445号線をひたすらまっすぐに歩く。北海道の道路はアフリカ大陸の国々の国境並みにまっすぐな場所が多いから、こういった田舎だとかなり分かりやすい。

 

紋穂内駅

紋穂内駅

歩くこと15分、紋穂内駅に着いた。

駅舎は車掌型駅舎。かつては交換設備を有しており、貨物の取り扱いもしていたそうだが、ホームがもう一つあった頃の面影すらなく、ただの草原が目の前に広がるのみだった。

この駅も当然のことながら住宅などはほとんど見られないが、近く(Wikipedia基準)にびふか温泉がある。とはいっても歩いて40分くらいかかるし、そもそも一日上下合わせて8本しか停まらないので、名寄からさっきの恩根内線を使った方が良い。

このような有様であるから、紋穂内駅の乗降客数は2人。地元住民の利用客は周辺を見るとお察しなので、さっき見た宿屋か秘境駅巡り勢の利用のみで生きてきたのだろう。しかし、2021年のダイヤ改正をもって110年の歴史に幕を閉じることになった。

こうして紋穂内駅の名前は歴史の彼方に消える...と思ったがそうではない。さっきバス停から駅まで歩く際に通った道道445号の正式名称は、紋穂内停車場線という。この道路によってここに駅があったという記憶は残っていくのである。

15分程撮影やらを楽しんでいたら、列車がやってきた。この稚内行きに乗って一つ隣の恩根内駅に向かう。

 

恩根内駅

 

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割としっかりとした?駅舎をしているこの駅が恩根内駅。待合室を設ける為の最低限のスペースしかないが、中にはちゃんとトイレも有るかなり近代的な駅だ。

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駅前には少しではあるが住宅が広がっていて、郵便局もあって、さっきまでの駅はせいぜい国道程度しかない駅や、それすらもない所がほとんどなのでこれでも発展しているほうだ。

多少の学生が利用していそうだが、一日の乗降人数はなんと6人。

自治体は学生の利用が見込まれるとして存続を求めているが、見込みだけでほとんど増える事はないだろう。もちろん自治体もただ言っているわけではなく、恩根内駅存続のために年間50万円を支出している。2021年にはこの支出が年間200万円になるらしいが、果たしてそれに見合う利用が望めるのか...。

 

ここでは1時間半ほどがあるのでじっくりと楽しむことができる。

 

まずは駅からまっすぐ続いている道を歩く。

そこからやっているのかやっていないのかよく分からない状態であった松原商店というお店を見つけたら右に曲がる。

アートビレッジ恩根内

目的地はここだ。

アートヴィレッジ恩根内

これはアートビレッジ恩根内というところで平成25年に開業した廃校を利用したカフェだ。外見は花の絵や虹が描かれていて、とてもほっこりしたデザインとなっている。これはなかなか面白いものを見た、せっかくだから入ってみようと思ったが...

 

やってなかった...。

あと定休日の看板を見た後に、近くにいた蜂に追い掛け回された。散々だった。

 

駅に戻ってしばらく時間を持て余したのちに列車に乗る。

キハ40 紫水号

やってきたのは普通列車名寄行き。さっき乗った稚内行きとは1時間40分間隔なので、列車を使った駅巡りではかなり重宝できる列車だ。

車両はキハ40「紫水」

かなり特徴的な車両だが、紹介は後に回そう。

 

清水駅

豊清水駅

今回の駅巡りで秘境駅らしい場所はこれで最後だ。

この駅は珍しく現役で行き違い設備が生きている。美深~音威子府の間にある唯一の行き違い設備保有駅で、これがないと約30kmの区間で行き違い設備がないことになる。かなり大切な場所でTwitterを見てみると実際に利用されている所も確認できる。

 

駅の裏側は山だ。JR北海道の敷地外なのかどうかは知らないが、線路の脇の草はほどほどに高さが整っている。管理はされているのだろう。

豊清水駅

駅舎は古めかしい木造駅舎。最近は味のある木造駅舎も、コンクリート製の小さい駅舎に建て替えられたり、ひどいときは駅舎自体が無くなってしまったりと、どんどん合理化が進んでいってしまっているが、この駅は昔ながらのスタイルを貫いていてくれる。

中はベンチと、とりあえず触ってはいけなさそうな電話、後は運賃表とホームの安全に関する注意書きがある程度。かつて有人駅だった無人駅駅舎によくある窓口跡は、運賃表の裏の板にあるのだろうか?

駅の外は線路と地面にかなりの高低差がある。当然エレベーターもなければスロープすらもない時代に逆行したバリアフルタイプだ。

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駅の入り口から見た駅周辺

本当に人が住んでいる気配が見えない。

駅の目の前は道路っぽいものは整備されているが、コンクリートはひび割れていて、車同士の行き違いもできそうにない。

 

こうしてみると鉄道以外の到達手段が無いように見えるが、Wikipediaを見てみると美深町のスクールバスがあるらしい。ただ時刻表を検索しても、美深町の公式サイトにアクセスしても情報は一切出てこず、全く情報がつかめないので、存在すら怪しい。

時間を持て余すことなく、でも追われることもなくちょうどいい時間で列車がやってきた。乗るのはさっき乗ったキハ40「紫水」号だ。

 

この車両は2019年に誕生したもので既存の列車を改造した観光列車だ。観光列車といえばもっぱら臨時列車専用ってものがほとんどだが、この車両は暇があれば普通運用にも入れるすぐれもの(というか普通運用が圧倒的に多い)

車内は普通のキハ40みたいな無機質ではなく、木目調のスタイル。内装を重視した改造が施され、一両当たりなんと1000万円もの費用が掛かっているようだ。これを高いか安いと思うかは人それぞれだろうが、車齢40年の車両にここまでの改造を施したのは、すごい(語彙力のなさ)。末永く活躍して北海道を盛り上げてほしいが、言い換えれば車齢40年近い車両がまだまだ活躍するのである。果たしてどのような気持ちで迎えればいいのやら。

 

名寄駅

真っ暗闇の中、一時間で終点の名寄に着いた。

 

駅にはしっかりしたホームが複数あり、時間帯にもよるが駅員もいて窓口もある。これは都会だ。

駅前にはバスも発着している。典型的な地方の駅前だが充分栄えていると錯覚してしまう。

さて、腹が減ってきた。(唐突)。今回はこの駅前食堂みつぼしで頂く。この食堂はかなり歴史が長いらしくなんと1914年からやっているのだそう。これを聞くとかなりノスタルジックな雰囲気を想像するだろうが、中は現代のファミレスと同じような内装だ。

定食系のメニューも充実しており、どれを食べようか悩んだが、ここでは野菜炒め定食を頂いた。旅行中はついつい好きなものや気になったものばかりを食べてしまい、野菜が不足しがちだからという健康的な理由だ。

野菜の味付けも濃すぎず薄すぎずでちょうどよく、味噌汁も美味しかった。

 

さて、腹ごしらえもしたところで、さっさと今日の宿に向かうこととする。

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乗るのは特急宗谷札幌行き。2日前に幌延で見た列車だ。需要はあるのか?と疑問に思っていたが、車内は以外にもビジネス客がたくさんいた。窓側はほぼ全て埋まっており、二人掛けで席は空いてるか?と疑問に思ったものの、無事に席を確保できた。

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 だらだらと車内で過ごすこと50分、旭川に到着。旭川でそれなりに人は降りたものの、乗る人もそこそこおり、たくさんの乗客を乗せて宗谷号は旭川を後にした。

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OYOホテルザ・グリーン旭川

特急を降りた我々は宿に向かう。今夜は旭川駅から歩いて10分の所にあるOYOホテルザ・グリーン旭川に宿泊。あまり聞きなれない名前だが、OYOホテルとはインドの会社が母体となって展開しているホテルで、主に古くなったホテルを改装したりして、それを運営している。設備の割に値段もお手頃な所が多く、クーポンもかなりの頻度で発行されているので貧乏旅行人にはうってつけのニューホープって奴だ。

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今回は初めてOYOホテルに泊まる人に発行されるクーポンを利用することで、ツインデラックスルームをなんと二人で1000円で予約することができた。しかも部屋は風呂トイレ別。かなり豪華だ。

この後は洗濯やら風呂やらを済ませて寝た。

 

さて、二回に渡ってお送りした宗谷線秘境駅巡り...いかが...どうでしたか!?自分で言うのは難だけどかなりうまく予定を組めたなと思っています。宗谷線はみなさんご存じの通り列車の本数が絶望的に少なく、特に名寄以北は普通列車が三往復という有様。ある意味、公共交通機関での秘境駅巡りの限界に挑んだ形となりました(途中で車乗せてもらったけど)

さて、次回は...またもやバス旅です。まあ鉄道要素も多分それなりにあるので許してください。

てな感じで今日はここまで。本日もありがとうございました。


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宗谷バスで稚内大観光編

  

素敵な朝

朝の8時くらいに起床

今日の予定は一応考えてはあるものの、一部を除いて時間に縛られないし、かなり余裕がある。

とりあえず最低限の荷物を持って外に出る。後、今回は鉄道要素は全くありません。(タイトル詐欺)

 

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早朝(というわけではない)の街を歩き、稚内駅にある宗谷バスのバスターミナルへ。ここで乗車券を購入。

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中は窓口と椅子があるだけの普通の待合所。昨日言った沿岸バスの留萌駅前営業所よりかは綺麗だ。

トイレは無いが営業所がある駅舎となっているキタカラの中にトイレがあるので、なくても大丈夫なのだろう。


ここで一日乗車券を買った。

宗谷バスの一日乗車券は期間限定で発売されているもので、宗谷バス稚内市内のバスが乗り放題になるもの。天北宗谷岬線は稚内バスターミナル(稚内駅)~宗谷岬までだが、観光をするには持ってこいの乗車券。なお宗谷岬までは片道1420円なので、往復してノシャップ岬にでも行けば元は取れる。(なお発売期間は、宗谷バス公式サイトで随時確認してください)

ノシャップ岬へ

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まずは駅前にちょうど止まっていた、(系統番号は忘れた)ノシャップ行きのバスに乗車。車内は...

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がら空き!!!

たまに地元のおっちゃんやおばちゃんが乗って来るくらいで基本は俺たち2人。

じゃあ、稚内は田舎なのかと言われると完全に田舎という訳ではない。バスに乗ってみると分かったのが、稚内の街は割と建物がしっかりとある。というのも稚内の市街地(ここで述べるのは、稚内駅~ノシャップ)の近くには山があり、その山を避けるように建物を建てた結果、国道40号線とその周りに建物があるだけのかなり細長い街となっている。

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なので今乗っている区間は人が密集しており、バスも日中時間帯でも毎時4~5本は走っている。

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途中、沖縄の修学旅行で見た米軍基地っぽい建物を発見。これは航空自衛隊稚内分屯基地だ。日本を守る拠点となる大切な場所だ。もし仮にロシアが攻めて来たらここが真っ先に迎え撃つのだろうか...。

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自衛隊の基地のそばを通るとすぐに終点ノシャップバス停に到着する。

終点なのでバスが何台か留置されていたり、待合所があったりと終点らしい風景があるのかと思ったが、とりあえず空き地に止めてあるって感じだ。

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バス停からノシャップ岬までは歩いて10分くらいかかる。道は平坦なのでそんなに疲れないがとにかく風が強い。

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着いた

ノシャップ岬で目立つのはなんといってもこの、イルカの置き物だろう。これはかつて宗谷海峡をイルカが通過したという話に基づいて造られたのだそう。

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ここに着くだけでもう既に最果て感がすごい。

普段であればそれなりの観光客がいるのだろうけど、まだギリギリ観光客が動きだす前の時間プラス、コロ助の影響もあってかあまり人はおらず、ゆったりとノシャップ岬を楽しむことができた。

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岬の周辺にはたくさんのカモメもおり、うまく望遠やズームを使えばカモメがやってくることを待つことなく撮影できる。ただ望遠レンズ出すのめんどくさくて標準レンズで撮っていたというね。

日本最北のマック

 

バスの時間が迫っていたので急いでバスに戻った。本数はそれなりに充実している物のやっぱり15分待つのはめんどくさい。

 

さて、この後は日本最北のマックへ行く。目的は朝マックだ。別に稚内マクドナルドは朝マックにアザラシの肉が出るとかそういうのは一切ない普通の朝マックだが、日本最北の地で食べるという事に意味がある。

 

バスに乗ってる時、少しだけ焦りがあった。というのも朝マックは10時半まで。バスが定刻通りに到着すれば問題なく間に合うが、バスというものは遅れる乗り物だ。中心部では車の通りも増えていき、信号も増えていき、遅延も少しずつでてきた。

ここまでだったらまだ...間に合うが

途中で一気にバスが減速した。よく見ると。さっきまでたくさんの車が通っていた対向車線に車がほとんどいない。何があったんだろうと思っていると...。

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まさかの道路工事。

これによって車線規制が行われておりバスもそれに巻き込まれてしまった。

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この工事現場の横を通過したのが10時27分。現場からすぐの所にマックの最寄りのバス停があるが大丈夫だろうか...。

 

最寄りの潮見三丁目バス停に着いた。ここからダッシュでマックに向かう。果たして間に合うのか。

 

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これがかの有名な日本最北のマクドナルド、40号稚内店だ。駐車場にはたくさんの車があった。これはかなりの混雑を予想したが

 

利用率はそこそこって感じで空席もちゃんとあった。

ちなみに内装はいたって普通で他のマクドナルドと特に変わり映えはしない。

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なんとか朝マックの注文に成功。10時30分という朝マック終了時刻に着き、グレーゾーンではあったがセーフ。久しぶりのマフィンとハッシュポテトはとても美味しかった。

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日本最北のマックのベンチにはかの有名なドナルドさんがお客を出迎えている。うごくメモ帳で、ドナルドとムスカが戦っているのを見てゲラゲラ笑っていた時代を思い出させてくれたと同時に、今はほぼ全てが淫夢に取って代わられた事を考え、一時代を築き上げた王の余生...みたいな雰囲気も感じた。

 

稚内北防波堤ドーム

朝マック食べて懐かしい思い出を振り返った後は、また稚内駅方面に戻る事に。バスに乗る前に郵便局に寄って、同行者のsyunのメルカリの荷物の発送をすることに。埼玉から送られるはずの荷物を北海道のしかも稚内から送られて、さぞ落札者は驚いただろう。

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このバスに乗って稚内バスターミナルへ。

中から見た稚内の北防波堤ドーム

そして稚内駅に着いた後は北に5分ほど歩いて防波堤ドームへ

かつてここには国鉄(現JR)の線路がここまで延びており、稚内桟橋駅という仮乗降場があり、乗客は列車を降りた後このドームの中を通って稚泊連絡船に乗船していたのだそう。

現在は乗り換え通路としての役目を終えて、防波堤としてのみ使われているのだそう。

 

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横から見てみると、防波堤の建築の荘厳さが分かるだろう。なんかドラクエに出てきそうな建物だ。

 

昼飯

ドームを見た後は昼飯を食べる事に。といっても海鮮丼はまあまあな値段がするし、何より朝マックを食べたので、そんなに腹が減っているわけではない。

 とりあえずボリュームは無くていいから安く飯が食える場所がないだろうか...。と二人で考えていたら、さっきのドーム近くのこの市場にたどり着いた。

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着いたのは夢食館北市場

1階は市場で2階は海鮮丼などが食べられる食事処になっている。カニやらいろんな魚が並んでいて海なし県の住民にとっては新鮮な光景が広がっている中、こんな物を発見。

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カットメロンが何と200円!!

 

安くね!!って思いちょうどいいサイズ感だったので昼飯として買う事に。

ここではクレジットカードも使えた。有能

 

美味しそうなので一回食べてみたが

キ――ン!!

ときた

しっかりと中まで冷やされていて、歯に染みた。仕方ないのでしばらく地面に置いて少しあっためる事にした。そして食べごろになっていただいたらこれがかなり美味い!!このクオリティと量で200円はかなりお得なので是非みなさんも稚内に行った時は食べて欲しい。

 

宗谷岬

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メロン食ったり郵便局寄ったりと稚内駅の周りを適当にフラフラした後は、いよいよ代表的観光地宗谷岬へ。

稚内ターミナル13時20分発の天北宗谷岬線に乗って目指すことに。今まで乗ってきたバスは大体余裕で座れたけど、このバスは結構な混雑を見せていた。というのもこのバスは直行便ではなく、普通に市街地のバス停にも停まる。方向的に市街地のほとんどを横断して行くのでそこだけの利用客だけでもそれなりにいる。

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市街地を横断するがそこを過ぎれば一気に海と自然が広がる。ぶっちゃけ昨日の豊富留萌線とたいして変わらない風景だ。

 

稚内市街地から宗谷岬は結構近そうな感じがするが(最近まで自分もそう思ってた)実際は最短距離で行っても30kmはある。関東だと東京~横浜に匹敵する距離でいかに稚内市が横に長い事か...。

宗谷岬バス停

1時間程で宗谷岬バス停に到着

乗客のほとんどはここで降りた。

 

バス停周辺には流氷館といった観光施設があるが、今回はスルー。というわけで宗谷岬に行くのだが...。

 

雨降ってきた...

 

宗谷岬に向かっている最中は晴れていたのになぜよりにもよってメインの宗谷岬で降られてしまうのか...。何気にバスで来るのはダイヤ的な意味でかなりめんどくさいんだぞ...。

宗谷岬

とりあえず記念に一枚

これでついに日本最北端の地に足を踏み入れたことになる。成田空港から1330kmをバス・列車・飛行機を移動してやってきた。感慨深い気もして、その感傷に浸りたいが、それを遮るように雨がガンガン降っている。

 

もっと見ていたいけどさっさと見る所を回る事に

宗谷岬近くの間宮林蔵の像

 これが間宮林蔵の像

この人が江戸時代に樺太が島であることを発見した偉人だ。その発見にちなみ、樺太とロシアの間にある海を間宮海峡と言うらしく、日本人の名前が海峡の名前になっているのはこれが唯一のケースなんだとか。

 

まあ、この像を見ていた時はそんなことは知らず、とりあえず有名な将軍かな?程度の認識だったが。

さて、せっかくなのでかっこよく顔をアップで撮ろうと思ったが

鳥のフンが付いた間宮林蔵

クソ付いとるがな

海軍望楼

宗谷岬の近くにある丘を登ったところにかる海軍望楼

海軍望楼とは海の沿岸部に置いてある、海の見張りをしたり気象観測をしたりする重要な場所。

ここではかつて最強と称されたロシアのバルチック艦隊の監視をしていた、国防の最前線だ。

 

宗谷岬の丘の景色

なかなかうまい宣伝をしている宿を発見。丘に登った人に上手くアピールをしている。

調べてみたら民宿「最北の宿」というそのまんまのネーミングだが風情を感じる名前だ。

 

丘の上にはほかにも見どころはあるのだが、じょじょに雨が強くなってきた。仕方ないので宗谷岬バス停の待合所に逃げ込むことに。

中には自分たちと同じように、せっかく宗谷岬に来たのに雨に降られてしまった悲しき同志たちが何人もいた。

宗谷岬バス停

帰りのバスがやってきた。これに乗ってまた稚内バスターミナルに戻る。

しかしまあ思うのだが、もう少し宗谷岬での観光に配慮できないかなあ...。このバスは稚内から宗谷岬だけでなくその先の鬼志別・浜頓別を結んでいるから仕方ないと言えば仕方ないものの、観光をするには不便なのは否めない。今回宗谷岬にいられたのは折り返しの稚内駅前ターミナル行きがやってくるまでの、わずか40分程だったのである。

また、1日で済ませるなら稚内駅前ターミナルを9時39分・13時20分に出る便じゃないとバスでは帰ってこれない。

定期観光バスもあるにはあるが、それでも宗谷岬にいられるのは40分程なので、可能ならばレンタカーを借りていった方がじっくり楽しめると思う。

 

帰りはほとんど寝てた。

特に早起きでもないし、ほとんどバスで移動してたから特に疲れる要素は無いが、なんか疲れていたのだろう。

 

氷雪の門

雨降る宗谷岬を離れ、バスは終点の稚内バスターミナルに到着。雨はあと10分~20分で止むらしいので、それは問題ないのだが問題はやることがほぼ無い事だ。一応同行者のsyun君と

「ノシャップ岬で夕日を撮ろう」

みたいな話はしていたが、今はまだ15時。夕日を撮るにはまだ早すぎるし、夕食を食べるのも早すぎる。

とまあそんなこんなで、この後の予定の話し合いをしていた時、俺は夏前に国内旅行業務取扱管理者の資格の勉強をしていた時に知った、稚内のスポットを思い出した。とりあえず提案した結果、時間つぶしがてらそこに行くことにした。

 

というわけで稚内バスターミナルからノシャップ方面行きのバスに乗車。乗って数分の所の宝来2丁目バス停で下車。

 

バスが通った道を曲がってしばらく歩くと坂が見えてくる。ここを登った先が稚内公園だ。

そして、坂を上った先にいたものは...。

稚内公園の鹿

鹿でした

 

坂道に入る直前まで本当に市街地なのに、上り終わってすぐに野生動物との邂逅。宗谷岬でのキツネといい、都会(要出典)稚内は野生動物の隠れた宝庫だ。

奈良と違って餌を与える事は出来ないが、行こうと思えば間近まで行って見る事が出来る。しかし、どれくらい人に慣れているのかわからないので、あまり近づかない方がいいかもしれない。あと、奈良よりデカい。奈良の鹿は俺の腰くらい(80cmくらい)の高さだが、稚内(エゾシカ)はおそらく俺の身長(170cm)くらいありそうだ。

道を塞いでいる鹿もいたのでどくまで待ったりと、ちょいちょい足止めを食らったが、割とすぐに上に着いた。

 

氷雪の門

この稚内公園にはいくつかの銅像や碑が存在する。その中でもっとも有名なものがこの氷雪の門というものだ。これはかつて日本の領土であった樺太で亡くなった日本人を慰霊する目的で造られた像だ。最初見たときは第二次世界大戦関連のものかと思ったし、そう思っている人も多いようだが実際は、樺太で亡くなった日本人を対象にしているようだ。

次に見たのが南極観測樺太犬訓練記念碑。南極での物資輸送で使われた犬たちの功績を讃えるために建てられたもの。南極では当時物資輸送にイヌゾリが使われていて、それを牽引するために樺太犬が、この稚内公園で訓練をしたうえで南極にむかっていったんだとか。

 

ノシャップ岬リターンズ

さて、稚内公園の山道みたいな何かを下り、街に戻ってきた。時間もちょうどいい感じになりまたバスに乗って、またノシャップ岬に向かうことに。

ノシャップ岬には自分たちを含めて10人ほどいた。自分たちよりもすごそうなカメラと三脚を持ってる人、カップルで来ている人、車載主界隈で見かけそうな荷物マシマシのバイクで来ている人など様々。皆場所も恰好もバラバラだが、唯一の共通点は夕陽を待っている事、ただそれだけだ。

宗谷湾をいくハートランドフェリー

宗谷湾を行くハートランドフェリー稚内と利尻・礼文島を結ぶ航路を担う大切なフェリーだ。

 

フェリーが通り過ぎて少し経つと、夕陽が空で存在感を大きく主張し始めた。絶好の撮影チャンスだ。

 

とりあえず何枚か

まだまだ修行が足りんか...。

 

適当に撮影を終えたら腹が減ってきた。思えば昼はカットメロンしか食べていない。もちろんボリュームはあったが、腹は減る。というわけで

 

稚内駅から歩いて10分の所にある、海鮮炉端うろこ亭という場所で夜ご飯。

ここの店は日本テレビの笑ってこらえてという番組でも紹介されたことがあるお店なんだとか。

 

終わり

というわけで今回は鉄道旅の中にある、一切鉄道に乗らない日でした。

稚内の風光明媚なところをたくさん見れて楽しかったです(小学生の作文みたいな文章)

本日もありがとうございました。次回はちゃんと鉄道に乗ります。

 

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沿岸バス豊富留萌線で目指せ幌延・稚内!

一番最初の奴↓

nashio334.hatenablog.com

 

前回↓
nashio334.hatenablog.com

 

 

 

オロロンラインとは

一見するとリバースしていそうな名前だが、実際はそんなことは無くむしろ綺麗な景色を見せてくれる場所である。

まずオロロンラインとは北海道の石狩市という札幌市の北(札沼線が通っている場所)から稚内までの日本海側の道の総称。観光名所も多く、ドライブルートとして有名で、道北に向かうルートの一つしてたくさんのドライバーやチャリダーが利用している。

 

オロロンラインのバス

 先ほど述べたようにオロロンラインはドライビングコースとして有名だが、バスも通っており(車を)持たざる者でも楽しむことができる。

まず一つ目は札幌~羽幌・豊富を走る高速はぼろ号

区間を通しで走るのは4往復だが区間便も合わせれば7往復になる。これ一つでオロロンラインを満喫するのは無理だが、札幌からの移動手段で使うのはかなり便利かもしれない。おそらく地元住民のための高速バスだ。

 

2つ目は札幌~稚内を結ぶわっかない号とはまなす号だ

こいつはただオロロンラインを通っているというだけでほぼ関係がない。

 

3つ目が今回乗車する沿岸バスが運行している路線バスだ。

区間便や別方向に小さく伸びているバスもありそれら全てを紹介するのはだるいので省略するが、留萌~羽幌~幌延~豊富といった感じで走る豊富留萌線という路線バスが通っている。

 

なぜこんな長距離バスが生まれたのか?

もともとこの留萌~幌延にはかつてJRの前身である国鉄によって「羽幌線」という鉄道路線が走っていた。しかし1987年の3月30日(JR北海道が誕生する前日)に全区間が廃止されてしまった。そして、その羽幌線の代わりとして走り始めたのが、沿岸バスの豊富留萌線だ。

そんな経緯で生まれたこの豊富留萌線だが、この路線の特徴はやはり「とにかく長い」この一言に限るだろう。

日本で一番長い路線バスが奈良交通が運営する、奈良の大和八木から和歌山県紀伊半島の先のほうにある新宮までを結ぶ、八木新宮線(167.2km)であるが豊富留萌線は、それに次ぐ164.5kmを誇っている。

こんな感じでインパクトがあり、また景色もいいのでバス好きにとってはかなり有名らしいので、一度は乗っておきたいと思ったしだいである。

後、稚内まで行くのに宗谷本線往復というのが単純にめんどくさいというのもある。だって札幌から稚内まで396.2kmもあって、乗車時間は特急で5時間もかかる。北海道のでかさを思い知ったと同時に、これを往復するのはきついので、せめて変化を含めたいと感じるのはある意味当然の事かもしれない。

 

留萌駅から

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というわけで札幌から18きっぷで、JRの普通列車(ほんのちょっとだけ特急)を乗り継いで留萌駅にやってきた。

ここは留萌地方の中心地で、留萌本線の中間駅はほぼ全てが無人駅にも関わらず、この留萌駅は有人駅で待合所もあればみどりの窓口もある、中心地として恥じない駅の構造だ。

 

駅前にはロータリーがあるが、バスはここにはやって来ないので少しだけ歩く。

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沿岸バスの留萌駅前営業所にやってきた。一見するとただの待合所だがちゃんと窓口がありきっぷを買う事が出来る。

ただし、注意しておきたいのが、この窓口は営業時間が限られていて祝日の月水金しかやってない隔日営業。そのためそれ以外の日に行く場合は、委託先の販売所で確実に買っておこう。

↓委託販売先↓

沿岸バス株式会社|札幌・旭川・増毛・留萌・羽幌・遠別・豊富

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ここでは萌えっこフリーきっぷなるものを購入

これは増毛~留萌~幌延~豊富とその他一部の路線バスが乗り降りし放題になるきっぷで1日用と2日用とスキップ2日券がある。スキップ2日券は連続した2日間ではなく、1日目使えて、2日目は使えず、3日目にまた使えるという用途が微妙に分からないきっぷ。恐らくではあるが、2日目に天売島と焼尻島を観光する人向けなのかもしれない。

 

今回購入したのは1日用の問寒別めいりんバージョン。

このキャラクターは沿岸バスのオリジナルキャラクター。まあ早い話鉄道むすめの沿岸バスバージョンだ。1年ごとにキャラクターが変わっており今年で12シーズン目となる。

プロフィールも各キャラごとに存在しており問寒別めいりんのを見てみると、隣町の観光協会に勤めている模様。そして趣味の欄を見てみるとどうやら鉄道旅が趣味らしい。

 

お前、バス会社のキャラクターだよな?

 

個性があるのはいいことです。(謎の上から目線)

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写真うつりよくないなあ

きっぷを買ったのですぐ近くのバス停にやってきた豊富行きのバスに乗車。かつては観光型タイプのバスが走っていたようだが現在では、この段差の少ない路線バスタイプが主流となっているようだ。ここから約6時間(乗車時間は3時間20分程)の旅の始まり始まり~~。

ところで、なんか友人が俺の行程を変態扱いしていたが、同じ経路(宗谷線)を250kmを数日以内に往復するというお前もなかなか変態感あるぞ。

 

バスはほぼ全てが埋まる程度の混雑具合。途中までは留萌の中心地の中を走るからそこまでこんな感じだろうと思っていたが、留萌の北にある小平町の辺りまでは、こんな感じの混雑率であった。

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留萌市街地を過ぎると道路が沿岸部に近くなる&景色を遮る建物が無くなって来るので、海がよく見えるようになる。また、この辺りからかつて走っていた国鉄羽幌線の遺構がチラチラ見えてくるらしい(多分)が、さすがに海側にはそれらしきものは見えなかった。遺構を見るなら山側がいいかもしれない。

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途中の上平付近で逆方向の留萌市立病院行きとすれ違い。沿線人口は少ないもののバスの本数は1~2時間に1本は確保されているのですれ違いも何度かは見る事が出来る。しかも、景色を遮るものがほとんどないので、遠くからでもすぐに分かる。 

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これが上平バス停

一見すると普通のバス停だが、ここから古丹別行きのバスが出ている。バスはこの先も海沿いの道を進んでいくが、調べてみるとかつて走っていた国鉄羽幌線は、上平~古丹別~羽幌といったルートで通っていたみたいだ。ちなみに萌えっこフリーきっぷは古丹別に行くことも出来る。

 

羽幌町で下車

苫前町を過ぎてしばらくするとバスは、羽幌町に入る。この街は天売島・焼尻島へのアクセスの拠点ともなっている、おそらく豊富留萌線が通る町の中で2番目に大きな町だ(一番は留萌)

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まずは羽幌町にある羽幌南大通5丁目バス停で下車。羽幌の町に入ってすぐのバス停だ。

ここから少し歩く。

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ここで降りた目的は、ここから少し歩いた所にある羽幌郷土資料館。羽幌バスターミナルがこの街の中心地だが郷土資料館へは羽幌南大通5丁目バス停で降りるのが便利。

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なお、休館日じゃないのに鍵がかかっていて中に入れない事もあるようだが、その時は庭で作業している管理人に開けてもらおう。

 

入場料は220円とかなり安めの設定。(しかも高校生以下は無料)

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中にはかつてこの街を走っていた国鉄羽幌線の他に羽幌炭礦鉄道という私鉄の駅名票などが展示されていた。国鉄が走っていたのは何となく知っていたのだが、私鉄も存在していたことはここに来るまで知らなかった。

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作業員の方々が実際に使っていたヘルメットを展示している場所はそう多くはないだろう。

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他にも項目ごとの年表も置いてあった。この羽幌という町はもともとは石炭産業で栄えた街だ。かつて、大人の事情で他の炭鉱で石炭が取れなくなり、国鉄の機関車列車が運行できなくなくなりそうになった時、この羽幌炭鉱がフル稼働して国鉄の運行を支えたことがあったんだとか。

 

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2階は羽幌町で取れた化石や地層についての展示物のコーナー。地層などの地学系は無知なのであまりよくわからなかったが、とにかくアンモナイトインパクトがすごかった。勝手にアンモナイトというものは小さいものって認識していたが、普通に直径30cmを越えていそうなものもあった。

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郷土資料館を出た後は少し歩いて沿岸バスの羽幌バスターミナルへ。羽幌町には、沿岸バス本社バスターミナル・羽幌ターミナル、といった感じで2つのターミナルが存在する。この羽幌バスターミナルは当時ここを走っていた国鉄羽幌線が廃止になり、その羽幌線の羽幌駅の跡地を利用して誕生したのである。

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ターミナルの近くには羽幌線跡を示す歌碑がある。

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中は地方にならどこにでもあるバスターミナルって感じ。高速バスや萌えっ子フリーきっぷなどだいたいのきっぷは買える。

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かつて使われていた備品も展示...というよりかはケースの中に雑多に置かれていた。現在は、稚内に通じるバスは北都交通宗谷バス運行の高速バスと音威子府までの宗谷バスの路線バスくらいしかないが、かつては沿岸バスも走っていたのだろうか?

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ここからまた豊富行きのバスに乗車。

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車内には、誰一人...いませんでした...。

自分と入れ違いで一人降りて行ったのを見たので、乗客0人という訳ではなかったらしいけど...おそらく羽幌町中心部に入ってすぐのバス停でみんな降りたのかもしれないけど...地方の路線バスの厳しさを知った。

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バスの乗客がいないのはもちろんの事、中心地をでると他の車でさえ見かける事はほとんどなくなり、ただひたすらに何も通っていない道路の光景が広がるように。

 

ちょっとだけ初山別

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次に降りたのは初山別村にあるしょさんべつ温泉バス停。この初山別村の観光スポットの一つでさっきまで通っていた国道232号線からは若干ずれた場所にあるが、バスはちゃんと施設の最寄りまで寄ってくれる。

 

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ちょっと歩くと灯台みたいなものを発見

 

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今回しょさんべつ温泉に寄った目的はこの神社。

 オロロンラインの観光地について調べていたら出てきて面白そうだから行って来た。この神社に関してはあまりよくは知らないが、昔、漁師の人が奉った所海難事故が減ったという話があるので、多分海の神様かなんかかもしれない。

さて、参拝?を済ませて戻ってきたはいいが

 

来ないよ!バス!

 

定刻なら16時56分にバスが来る予定なのだが、17時を過ぎても来ない。都会に住んでいる人ならこれぐらいは当たり前だろと思うかもしれないが、今まで乗ってきた2本のバスは定刻通りにやってきてるのである。というのも、このオロロンラインは車の通りがほとんど無ければ、信号もほぼ無いのである。

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結局7分程遅れてやってきた。定刻通りに来ない方が当たり前だし、バスは全く悪くないが、すごいドキドキして心臓に悪かった。

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車内は

誰一人いませんでした...。

 

先ほどと同様の結果でしたとさ。

 

途中の遠別のバス停では学生がおおよそ5人くらいいた。だが乗ってきたのは2人だけだった。

 

遠別を過ぎると周りには緑が広がるというかほとんど変わらねえなおい。

どこまでもこの景色である。そしてたまに集落があるくらい。最初らへんは新鮮な気分であったが、終盤ではもうすでに飽きてる。ドライブコースとして有名なのはさっきも述べたが、景色が単調過ぎて後半は苦行と化しそうだ。

 

そして、あまりにも暇な俺は

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ヤマノススメ読んでた

正直初山別からはこの記憶しかない。

 

ちなみに初山別市街地を過ぎるとバスはあれだけ走っていた、海沿いを離れ内陸部を走るように。もうすぐ目的地の幌延だ。

 

留萌を出発してからおよそ6時間

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バスはついに幌延駅に到着。

本当はこの先の豊富駅まで続いてるし、留萌市立病院から留萌駅前まで乗ってないし、地味に羽幌南大通5丁目から羽幌ターミナルも乗ってないから完乗じゃないけどまあいいや。

これにて今回の豊富留萌線乗車記は、終わり!!!閉廷!!!解散!!!

 

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さてここからは6時間半ぶりの列車。やってきた普通列車稚内行きで、日本最北の地稚内へ。車両はキハ54の1両編成。

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ここで、特急宗谷号との行き違い。あちらは札幌行きだが19時を回ろうとしてるにも関わらず、ここから330km走ろうとしているのだ。

 

車内は自分を含め片手で数えられる程度しか乗ってなかった。

 

夏とはいえもうすでに日は暮れていてほとんど何も見えなかった。(まあ見えたとしても原野しか見えないだろうけど)

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乗車して1時間ほどで終点の稚内駅に到着。

ついに日本最北端の地に降り立つことが出来た。ここで11時間ぶりに同行者のsyun君と合流できた。

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駅舎はガラス張りのちょっぴり近代的な感じ。2011年に造られたらしく中にはバスの窓口やみやげ物店、さらには映画館までもある多目的な構造。

 

ホテルに荷物を置いた後は近くのセイコーマートへ。

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そこで買ったのがこれだ。

北海道の商品でまとめた、セコマスペシャルとなっている。

この後は風呂入って寝た

 

 終わり

というわけで以上がオロロンライン豊富留萌線の乗車記です。正直かなり適当なうえ、写真が少ないという事もあってかなり雑な仕上がりになったのは許してください...。

ただオロロンライン自体は風景がとても雄大で、普段見れない風景が広がっているので行ってみる価値は大いにあるだろう。

というわけで今回はここまで、ありがとうございました。

 

次回作

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